ザ・ウィッチ

The Witch : Part 1. The Subversion

農家としてのびのび暮らす女子高生の正体は、11年前に殺戮の末施設から脱走した最強の人造人間。記憶の無い彼女を組織が追い回す

ザ・ウィッチ

The Witch : Part 1. The Subversion

話題の韓国映画、上記のあらすじをざっくり知った状態で鑑賞。やはりハリウッドみを感じるテンポの良さとコミカル要素。主人公の親友のキャラが最高すぎて面白いし、殺戮の起きた血みどろ施設スタートのオープニングもワクワク。まさかのウシク氏出演でテンションが上がった。しかし主人公が童顔すぎて19歳に見えない。
 それはさておきのどかな日常から組織の人造人間たち出動の流れがポンポン進んで非常に楽しい。何だこれ面白いぞ〜! とウキウキは高まる。しかし問題は終盤の主人公覚醒に関して。これまでの普通っぷりが嘘のようにキレキレのキルモーションをかます、この映画一番の見どころだとは思うのだけど……ヘラヘラするタイプの子だったか〜!
 覚醒にも種類があるけれど、個人的に妙に気に食わない安っぽいサイコパスキャラの典型のようなオレツエー。「博士お会いしたかったです〜ニコニコ」「頭のいい私なんだから〜ニコニコ」そうか〜〜。受け入れるけども、そこに至るまでにたっぷり流した素朴で良い奴な高校生活の前振りが不完全燃焼で消化される感じ。家族愛も急にペラく見えてしまうし……よりによって山場の覚醒ターンでテンションがドゥ〜ンと下がる事態。これは私だからなのか、こういうのが好きな人には堪らないのだとは思うけども。そういう話なのだから仕方ない。暴力も出血も容赦無くて素敵だとは思う。おお、設定は大大好きでキャストも全員ハマっててキャラクターも最高なのだが、主人公への好感度だけが終わりに向かってふにゃふにゃになっていった。
 が、この作品よく見たら Part1 なので次作は激アツ展開になるのかも。CG も予算が増えたらものすごいことになるに違いない。観るぞ、きちんと観るぞ。
2020-11-15