青年は目が覚めると記憶を失っていて、壁に囲まれた閉鎖区域にいた。同じように送られた男たちと脱出を目指すが、壁の外には巨大迷路が待っていた。
静かに話題になっていたので観てみる。原作小説が大ヒットミステリーとのことで期待大。目が覚めるととんでもないスピードで「地上」へ運ばれていた青年、着いたのは巨大な壁に囲まれた閉鎖区域。そこには歳も出身もバラバラな男たちが閉じ込められていた。壁は一定時間で開放され人々はその間外へ出れるが……壁の向こうは脱出不可能な巨大迷路だった。気になりすぎる設定、世界観。確かにそういう話だったけどいまいち物足りない感じ。一番は、迷路なのに迷ってない。毎回帰り道ちゃんと分かってる。なぜ全員にそんなマッピング能力が? そして人間の手によるサイコスリラー展開かと思ったら化け物がどんどん出てくる。そっち系か……。パニックならパニックで「道に迷う」ってかなり肝だと思うのだが、何故省いた。原作小説なだけあって内容だいぶギュッ! とした感は否めないけどその代わりテンポはサックサク。これで全三部作、あと二作品あると思うと凄まじいボリュームだ。原作は SF とサスペンスどっちに振っているのか気になるところ。世界観はすごくいい感じ、だけどもっと面白い展開に出来そう。主演のポールター、叫びっぱなし走りっぱなしだけどそのガッツとギラギラ感は新顔ならでは。超楽しい。限られたメンバーのキャラの立ち具合も面白い。