ワールド・ウォーZ

World War Z

正体不明のウイルスでゾンビだらけの世界へ。安全な場所を目指し逃げ延びる男は生存競争の中で感染の「ルール」に気付く。

ワールド・ウォーZ

World War Z

ブラピがあっちへこっちへゾンビから逃げ回る。あまり話題になっている印象がなかったので微妙かと思いきやすごく面白かった。ゾンビ映画といえば展開がベタになりがちだがこの映画は展開と設定、世界観みんな新しい。まず余計な前置きをすっ飛ばしていきなりウイルスが街中に感染するオープニング。完全ピープル視点の混乱具合の恐怖たるや。渋滞の先で何が起こっているのか? 凶暴化した人々は何者なのか? 分からないまま逃げ惑う中で、道路に転がった玩具からカウントダウンの音声が流れる。「……8、9、10!」ここで倒れていた人が起き上がり、ゾンビ化する。この瞬間にブラピは”感染後10秒で変態する”という事実を知る。ああ面白い。こんな感じでちょっとずつ、ちょっとずつ感染・非感染のルールが解明していくスタイルがゲーム攻略みたいでワクワクする。ほんでゲームには無い緊迫感と痛みの臨場感が楽しい。何よりゾンビの足が早い。えげつなく早い。これこれー! メンバーは終盤に向けて武闘派揃いになっていくので無意味な足でまといもいなく展開が早くて良い。え!? という死に方や普通マナーモードにしとくやろ〜などツッコミどころは割とあるけどストーリーは良し。ルールに感づいても体を張って証明するには寿命が足りない恐ろしさが最後まで精神を蝕む……思ったより面白い系映画。
2016-02-14