プロの運び屋の今回の荷物は銀行強盗の女三人衆。早く仕事終わらせたいのに父親を拐われて終われない。
愛する『トランスポーター』シリーズ四作目にしてリブート版。ジェイソン・ステイサムじゃなきゃ嫌だい! と拗ねてはみたものの5年越しで観てみる。リブートだから俳優が変わっただけで諸設定はそのままらしいがやっぱりお前誰やねん感は拭えず。そしてクールかつ渋くてお洒落なユーモアセンスの持ち主フランクにしては真面目すぎるというか、青い感じが否めないので自分の中で”若い頃のフランク”に変換すると見やすかった。そんな女三人衆にフランクがパニクるわけがないし、「振り切ってよ!」に対して「やってる!」だなんて余裕のない……若いわね。今回初登場のフランク父、やっぱりフランス人? 現役の色男、しかし何回人質に取られるのか。青いフランクは翻弄されるに決まってる。先に三作やってるから仕方ないのかもしれないけど、所々演出や展開が被っちゃうのは仕方ないことかしら。ただの懐古厨かもしれないけど、あのステイサムフランクのキャラが良すぎたからイマイチ今回の主人公はあまり魅力には感じず……いやめちゃカッコよかったけど。今までのB級の感が香ばしい作品と比べて気合と予算の高い仕上がりになっているけど、引き際がシリアスなのは寂しい。これまでのは必ずハッピーエンドでクスリと笑うようなほのぼの締めに幸せな余韻に浸れた。あんなに死者が出て生真面目なオチだと……やっぱりトランポーター感は薄まるなあ。シリアスな運び屋アクション映画としては普通にカッコいいと思った。真面目にふざけるステイサムシリーズが好きなら少し物足りない……。原題の”Refueled”は”給油された”って意味らしい。ぬ?