安定の殺し屋ジェイソン・ステイサム。今回はエンジョイ系だった。しょっぱなから毒盛られスタートでいきなり余命一時間。何とか犯人を追い解毒剤を手に入れようとするが時間が無い。闇医者によれば延命のためにはアドレナリンを放出し続けなければならないとのこと。この設定からのぶっ飛び具合が良い。オープニングから映像も賑やかでテンポもめちゃくちゃいい。走り続けて車を飛ばして人を殺して女を抱いて興奮状態をひたすら維持して犯人を追いかける。しかし事の発端が組織絡みだったため事態はかなり大きくなっていく。自家発電に限界が来てからの病院突撃、人口アドレナリン注入、からのガンギマリ大暴走ははちゃめちゃすぎて楽しい。頭を空っぽにして見るべきハイテンションドラッグコメディ。ステイサムの意志は一貫しているから寄り道しつつも強い復讐心は曲がらない。そして今まで見てきた中でもヒロインがトップクラスで良いキャラ、最高。シュールな絵面と倫理観無視の映像に笑う。これぞエログロナンセンス。お酒飲みながら観るのが正解だった映画。ちなみに原題『Crank』は「奇人・変人」という意味らしい。