現代に蘇った恐竜の住む島で大噴火、放っておくか保護するかで真っ二つ。そこに火事場泥棒をかますバカ息子。
ジュラシック・ワールド第二弾!クリプラ続投!!観るしかない。なんとこの映画、炎の王国は序盤でさっさと終わる。体感8割は別のステージである。よく見ると「炎の王国」は邦題オリジナルで本国では「Fallen Kingdom(堕ちた王国)」なのだ。なるほどこっちの方がしっくり来る内容だった。このレジェンドシリーズ毎回ツカミがかなり秀逸でゾクゾクするのだが今作も文句なし!初っ端から嵐の夜のパーク偵察、からの地鳴り、そして闇の中からT-Rex、命からがら逃げた先で海中のラスボス・モササウルス……出だし絶好調にも程がある。さて今作も歴史修正主義(?)と保守派(?)の一騎討ち、二度目の絶滅の危機に瀕する恐竜たちの処置について議論が巻き起こる。前作の主人公組は勿論恐竜を助けるためパーク創設者と話をつけ噴火前に恐竜たちを保護し別の安全地帯へ移動させる。が、それは創設者の息子にいいように利用されていただけで、恐竜たちはそのままバイヤーに引き渡されオークションにかけられてしまう。そんなわけでこの映画のステージはほぼこの創設者のお屋敷で繰り広げられる。ジャングルに閉じ込められた第一作目に対し屋内でのサバイバル、素敵なアプローチ。またも新種登場でいよいよT-Rexの存在は薄くなったけどヴェロキラプトルはよう頑張った。派閥の対立→裏切り→恐竜暴走→新種登場、と全体の流れに目新しさは無かったけど今作は前作のロマン要素とはまた別のベクトルのドラマ性があった!深読みして咽び泣いたがそれは観てからのお楽しみ。風呂敷広げすぎた感は否めない締めだがあの御方が言うことが全てだ。なんやかんや3回観たからこの文量。