仄暗い水の底から

邦ホラーはガチ。ということで有名なやつを鑑賞。タイトル通り水害が凄い。黒木瞳風邪ひいちゃうんじゃない？というぐらいびっしゃびしゃになる。引っ越し先のマンションはひたすら暗くて嫌な雰囲気。親権争いで不利になり精神的に疲弊していく母の焦燥に合わせて日常浸食も進んでいく。上の部屋からの雨漏り、少女の幻覚、捨てても捨てても現れる赤い鞄……母の不安要素を突く嫌な怪奇現象の連続。信用ならない保育園の先生や動いてくれない大家さん、嫌味な元旦那に近所の行方不明者。母を取り巻く環境も絶妙なモヤモヤが覆い、唯一の拠り所である娘が霊に取り込まれていくのは残酷。からの判明していく恐ろしい事実。霊と事件の真相がリンクしていく過程は単純に恐ろしいし、「もしや……」と察してからの恐怖。特に終盤の入れ替わり、あれは見事！酷で鮮やかな演出に興奮。恐怖MAX、ここからどうなる……っとボルテージ最高潮からのアレは……ちょっとどうだろう。好き嫌い分かれるの多分あそこでしょう。自分はあの怖さ最後まで極振りするかサスペンスに寄って人間不信最悪エンドにするかとにかくトラウマにして欲しかったが向こうが回避したような感覚。あのオチもある意味日本的なのかもしれない。