ファイナル・デッド・ブラッド

Final Destination: Bloodlines

ある女性が最悪の大事故を防いで大勢の命を救ったが、決まっていた死は覆せない。生き残った人々と女性は順に凄惨な死を迎え、その孫である主人公にも死が迫る。

ファイナル・デッド・ブラッド

Final Destination: Bloodlines

『ファイナル・ディステネーション』シリーズの最新作。たぶん一作目しか観てないけど面白かったので期待。

シリーズのフォーマットは一定で、「本来訪れていた死の未来を回避しても、結局は決められた順番に死は訪れる」「死はどこにでも潜んでいて、何をしても避けられない」というもの。字で書くと分かりにくいけど。
一作目では、修学旅行の飛行機の爆発事故を直前で予知した青年がクラスメイト数人と共に事故を回避したものの、生き残りのうち爆心に席が近かった者から順に恐ろしい事故で命を落としていく。予知のせいでFBIに目をつけられながらも青年が死の法則を調べ、次の犠牲を食い止めるため奔走する話。
ただしこの一作目の結末を全然覚えていない。自分の過去の感想では「締め方もいいぞー」と書いてたので、良いオチだったんだろう。覚えていない。

今作も流れ的には一作目と同じだけど、世代を超えている点は新しい。(間のシリーズ作を観てないから既出かもしれないけど)
主人公の祖母が、若い頃に高層のエンタメ施設で悲惨な事故を予知し、その場で大勢の人々の死を回避したが、生き残った人々は本来の死の順番に奇妙な事故死を遂げていく。対象の人々が多かったために、全ての人が死を迎えるのに時間がかかった。その間に生まれた祖母の息子家族、娘家族も死の対象になり、孫娘である主人公がその法則に気がつき阻止に動き出す。

血縁のある者、血縁の近い順に死んでいく法則は面白いくらい絶対。祖母の息子(主人公の叔父)が草刈機で頭を挫滅されたので次はその長男……と主人公が心配していたら、そいつは不倫で生まれた子だったので血縁が無く、長女の方がやられるという展開は好き。こんな流れで真実を知らされる長男も不憫。Dadってタトゥー入れたばっかりなのに、本当の父はご近所の不倫相手だった。

この長男で無敵枠登場か!? とワクワクしていたら、結局無惨にやられてしまったので寂しい。弟の死を偽装して助けようとしたら、死神を騙そうとしたからということで餌食になってしまったらしい。
「MRIのある部屋に金属を持ち込んではいけない」という知識があれば生き延びられたのに、こういう時のためにも悲惨な事故事例を知っておくのは有意義なことだ。それにしてもこの長男アウトローっぽい雰囲気がイケてて好きである。出生の真実に不貞腐れつつ、確定死の運命に怯える弟のために同行するのも優しくて好きだ。

なんやかんやあったけど、主人公が仮死状態から復活したことで死の連鎖は終了、生き残った弟と幸せに暮らしてハッピーエンド……と思わせてあの仮死状態は一度死んだカウントには入らずやっぱり連鎖は止まらないというオチ。呆気なさが馬鹿馬鹿しくも儚い。一人取り残されたお父さんが可哀想。

映画として面白いけど、こういうこと(死神は運命を変えない、死はどこにでも潜む)に取り憑かれすぎると統失に陥ってしまうんだろうなとしみじみ。祖母も死を恐れすぎて子供達を学校に行かせなかったというし、危ういもんだ。日々を大切に生きていこう。
2026-02-07