ウェポンズ

Weapons

小学校1クラスの児童17人が深夜2時17分に家を飛び出し、そのまま行方不明となった。翌日、一人の少年だけが登校する。

ウェポンズ

Weapons

2025ベストかもな〜、良かった。好みというより、良かった。怖さの種類と見せ方。

話題になっていて気になってたのと、MLB公式がこの映画のパロディ画像でドジャース優勝を祝っていたので、相当人気作に違いないと思い一週遅れで鑑賞。
割とマニアックなホラー映画枠の認識だったけど思いのほか席が埋まっていて驚いた。ホラー映画でこんなに賑わうの、結構珍しいのよ。というか昨日から同じくマニアックホラー枠の『シェルビー・オークス』も公開していたから更に動員減りそうなところを……やっぱりドジャース効果かな。
横に3、4人組の若者が来たのでレイトショーなのに大丈夫だろうかと若干心配になった。女子はホラーシーンが来そうなところで毎回耳を塞いでいた。

ある日深夜の2:17に街の子供たちが一斉に家を飛び出て暗闇の中へ消えて行き、そのまま行方不明となる怪事件が発端。
しかもそれは街の小学校の1クラスの子どもたちだけ。唯一登校したのはアレックスという少年と担任の先生だけ。

ぶっちゃけ展開や方針は『ロングレッグス』と被っていたけど、こっちはよりエキサイティングで何より救いがある。嫌な奴は死ぬけど生きていて欲しい人はちゃんと生き残る、好きなタイプのハッピーエンド。そして黒幕が無惨な最期を遂げるのでスカッとする。明るいわ。

被ってたのはオカルトとヒトコワのバランスというか、オカルトの使い方というか。完璧じゃない女の人が孤独に真相を追う感じとか。
超常的な力によって人が操られ殺人を働き、その力は邪悪な人間によって生まれていたという部分は同じだ。しかしこちらはストーリーの構造やホラー演出がテクニカルで良かった。正直中盤あたりは脱線している感じがして「このへんのくだり要るか〜?」なターンはあったけど、終盤にかけての怒涛展開が凄まじくて許せる。

見せ方も、劇場スタイルって言うんだっけ、ちょっと忘れたけどキャラクターごとの視点で時々時系列もダブりつつ見せるオシャレスタイル。
最初は担任の先生視点だけど、1クラス丸々いなくなって先生は無事だったからって、保護者たちから先生が責められる理不尽さは生々しくて絶妙に斬新なスタートだった。先生が何かけしかけて示し合わせて子供たちは突飛な行動をしたんじゃないか、と。それでも一番うるさかった保護者おじさんが終盤は先生の命を救った上で一番体張って和解するから、ここのムカムカも解消されて良い。

テクいホラー演出について、怒涛のネタバレ。
もはや単純なジャンプスケアー(いきなりバーン! 登場で驚かすやつ)は許せなくなりつつあったけど、今回はきちんとテクニカルに攻めていた。もはや絶対バーンと来そうなところでも「この映画はそんな安易なことはしないに違いない」という妙な信頼感でしっかり目を見開いて観ることができた。もちろん横の女子は顔を覆っていた。
厳密にはバーンと言えるかもしれないが、何というか、ここで来たら安易だなというところは躱してくる。布団めくってドーンじゃないけど、布団の中を窓から差した車のヘッドライトが照らすと老婆の顔になるとかね。寝てたらリビングから物音がして注視してからのドーンではなく、安心して横になって視界に入った天井にいるとかね。そういうのが……嬉しいのよ。
他にも怪しい家を窓から覗き込んだ時のやつとか……その家を深夜に見張っていた時に起きたこととか……ワクワクしたねーあれは……。
あとはやっぱり日中の不審者っていう種類の恐怖ね。真昼間に向こうから血みどろのおじさんがアラレちゃん走りしてくる感じとか、真昼間にお台所でおじさんがおじさんをぐちゃぐちゃになるまで頭突きする感じとか。嫌だったねー。

何よりどれより例の生き残り少年の境遇があんまりすぎて泣ける。本当にあんまりなので幼少期の自分に置き換えたら恐ろしすぎてそれで泣けた。恐ろしくて泣いたのはこの映画くらいかもしれない。少年は身体的なダメージは負わないが精神的なダメージがえげつない。最後にはどうにかなったので本当に良かった。
っていうか、老婆が出てきたあたりでハハーン孫がクラスメイトからいじめられてるからそのクラスの子丸々攫った感じか、と名推理したけど全然そんなんじゃなかった。そんな良い話だったらこんな高評価にしないな、確かに。

操られ人間の元に戻るスピードは操られ期間の長さに比例するのかな。一番戻ってきて欲しいご両親が一番時間かかるんだろうな、しんどい。

パンフ買わなくて良いかと入手できてなかったので後に買うとして。
Wikiを見たら監督が『バーバリアン』の人だった! うひゃ〜そりゃ面白いわ。しかも次のバイオ映画の監督もこの人らしい。これは、これは、期待できるーー。いまだにバイオの完璧な実写映画は出てきてないからな。楽しみができた。

好きなのは『ロングレッグス』だからここに来て2025ベストが揺らいできたな〜〜自分のサイトだから好きな方にするか〜。
2025-12-13