凶悪な犯罪集団のボスは伝説の悪党。あまりの手強さに隠居中だった伝説の警察官が駆り出される。
いつの間にか公開していたと思ったら仙台はフォーラムでしかやっていないという過疎っぷり、油断していた。 年明けには上映終了してしまいそうなので帰省前に滑り込みで観に行く。流石に上映館が少ないからか賑わっていた。隣に若い女子たちが座っていて新鮮な気持ち。チェン映画観に来て隣に華やかな女子グループが座るのは初めてかもしれない。 フォーラムは『ザ・ホエール』以来だったがその時はジュースの蓋がしっかり閉まっていなくて持ち上げた途端半分くらい膝の上にぶちまけるという悲惨な思い出があったので、今回は手に取る前に念入りに確認する。大丈夫だった。 チェンとレオン・カーフェイのベテラン勢がガッツリ戦ってて嬉しい。チェンといえば直近は落ち目のスタントマンだの隠居のお師匠だのパンダの飼育員だの(これは未見)アクションはすれど現場の第一線に立つ戦闘員というより一歩引いたサポート役の老兵みたいなポジションばかりだったから、今回もそんな感じかなあと思っていたら。ゴリゴリの最前線で体を張っていて久々のチェンを見た感じ。 回想シーンでチェンの若い頃が映った時、当たり前っちゃ当たり前だけど別の俳優が演じていて、それがチェンに全然似ていなくておかしかった。若い頃のチェンなんて擦り切れるほど見てるからより違和感が凄いんだろうな。 そういえばもうビデオテープじゃないから擦り切れるって表現は違うな。盛ったな。 敵側のラスボス、レオン・カーフェイを何か見たことあるな〜ベテランなら何かで観ているはずだな〜と帰宅後調べてみたら『炎の大捜査線』で見てた。あれの主役の青年がこの人だったらしい。面影は〜まあまああるか。観てないけど『神話』にも出てたり、とっくにチェンと共演していたんだなあ、熱い。油断するとお笑い芸人の永野がチラつく瞬間があるので集中して跳ね除けた。 『トワイライト・ウォリアーズ』のルイス・クーといい、後から調べてチェン映画でガッツリ見てた青年だと発覚してびっくりする流れ、ありがち。 香港が羨ましくなる瞬間といえば、有望なアクション俳優が次々現れることか。 序盤から登場する犯行グループの若者四人組や主犯格の双子、警察側の面々……見事にみんなシュッとしていてアクションも洗練されている。まあ、覆面の時はスタントマンがバチバチ動いているのかもしれないけども……良いなあ。邦画全然観てないけど日本も次の真田広之とか現れないだろうか。世界に羽ばたいてるのは今のところ真剣佑くらいか。応援したい。 『ライド・オン』と同じ監督なのは後から知って地味に驚いた。チェン繋がりだけどこんなに雰囲気違うゴリゴリアクションも撮るんだなあ。 ヒロインの雰囲気も確かに『ライド・オン』のヒロインと似ている。素朴で幼めな感じ。今回は長澤まさみの若い頃に似てる。それにしても小さくて華奢に見えるので大の男を押さえ込めるとはとても思えないけど、ラスボス側とかは流石に手加減したのかなぁ。今のところ女が男と素手で戦って勝つ描写で説得力を感じた映画無いかもなあ。唯一感心した『アトミック・ブロンド』も物で殴ったりペンで刺したり厳密には素手じゃないしなあ。そこ気にするのは野暮か。 相棒を失ったチェンと残された子供の組み合わせは『ニューポリス・ストーリー』を思い出した。そっちは殉職者の子ってわけじゃないけど。ベタだけどやっぱり良い組み合わせなのか。めっちゃ色んな作品名出してるな。 正直ちょいちょい何がどうなってんのか混乱する部分はあったけど雰囲気で掴んでいく。理解力が無いのと中国の人の名前を覚えにくいのが原因だ。それでも漢字にルビ振ってくれるスタイルは全カタカナよりも視覚的に覚えやすいので助かる。 コミカルなシーンも抜け目ないのはチェン映画っぽい。エンディングのNGシーンもしっかり入ってて嬉しい。棚を取り返しつかないくらい倒したのは笑った。ただNGシーン入れられるとスタッフロール全然見れない。途中で大友康平にしか見えない(しかも日本語を喋る)人物がいたのでめっちゃ気になったけどどうやらそっくりさんらしい。ややこしい。 それにしても上映時間がなっがい。軽い気持ちで観に行ったら3時間くらいあってビビった。ここで終わりか、と思ってからの1時間だったので体感めちゃ長い。16時くらいに上映して出る頃には19時だったから真っ暗で驚いた。