まだ観たことないジャッキー・チェンが配信スタートしていたので帰省中に鑑賞。お話はほぼ『ラッシュ・アワー』だけど相棒は黒人ではなく白人で、お互いの第一印象も良く、出会ってすぐに仲良くなっている。
『バトル・クリーク・ブロー』に続くハリウッド進出二作目らしい。レイモンド・チョウの名前もあった。
ニューヨーク警察の問題児二人がバディを組んで香港に行き、真相を探る流れは上述の通り『ラッシュ・アワー』と一緒。捜査の一端でセクシーな風呂屋に行くのも一緒ではある。こっちの方がコンプラがガバガバなので女の人も丸出しだ。タイミング的に一人で観ていて良かった。
とはいえ丸出しポイントは他にもあり、麻薬組織の拠点にてメロンの中にヤクを詰める作業をすっぽんぽんの女性数人で担当していた。なぜ? と思ったけど、ちょっとの不純物も混ざらないようにするためかなぁとか、僅かな繊維から足がついてしまわないようにかなぁとか色々考えた。が、同じ空間に攫われたお嬢さん(着衣)を監禁していたからワケが分からない。
それはさておき、いつも通りアクションは派手でテンポも良くて物騒なチェン映画。大事な相棒がいまいち華が無くアクションもめちゃくちゃするというわけでもないので若干魅力に欠ける。『ラッシュ・アワー』のクリス・タッカーの存在感が強すぎるので、比べると天と地の差ではある。当時は有名な人物だったんだろうか?
用心棒のガタイの良い白人がどうやら格闘界隈の人物っぽく、見応えあるフィジカルだった。しかしこれまでのチェン映画と比べると最終決戦にしてはあっさりしているように感じる。チェーンソーにビビったくらいか。こうして見るとやっぱりベニー・ユキーデって半端無かったんだな。
しょっぱな子持ちの同僚が強盗に殺されたり、協力してくれた隠居のドンも無惨に殺されたり、その上で真相は汚職まみれだったり、地味にしんどい展開も多い。ボートのチェイスは若干冗長に感じるし、チェン映画にしてはそれほどワクワクする感じの話ではなかったかなあ。『ラッシュ・アワー』で巻き返すからオールOKか? あっちは3作も作られたしな。
2025-08-15