テリファー 聖夜の悪夢

Terrifier 3

殺人ピエロカップルによるハロウィンの惨殺事件から5年後のクリスマス。脱獄したピエロたちにより事件の生き残りである姉弟が再び狙われる。

テリファー 聖夜の悪夢

Terrifier 3

映画館で観に行ってなかったやつ(フォーラムでしかやっていないし仕方がない……)、GEOに行ったついでにレンタル。DVDしか無かったなあ、ブルーレイ化ってお金かかるのかなあ。

全米が吐いたと触れ込みのテリファー最新作。当然のようにR18グロでドキドキ。内臓とか骨が出ちゃうとR18に引き上がるのかな?
というわけで感想も全体的に閲覧注意になってしまうので、想像力が豊かな人には読まれたくない次第。

ハロウィンの殺人鬼的な立ち位置だったけど遂にクリスマスにも登場。意図してクリスマスというよりはたまたまクリスマスに復活(起床)したようだ。
前作ラストの続きで、あの後まんまと脱獄したピエロカップルは辿り着いた廃墟でしばし休憩。5年後、解体に訪れた業者二人がそれぞれを起こしてしまい悪夢の再来という流れ。
前作の生き残りである姉弟が今回もメイン。姉は5年間の精神病院での治療を終え叔父家族に迎えられ、弟は高校?の寮に住み込み秀才な生徒として勉学に励みつつ、凶悪事件の生存者として好奇の目に晒されていた。
姉のPTSDはひどく、退院後も殺害された友人やピエロの幻覚に苛まれる。エスカレートしていく姉の様子に叔父夫妻や弟はウンザリしかけるが、姉の悪い予感は的中し殺人ピエロは再び姿を現す。

キルシーンは衰え知らずの豪快さ、何よりギミックの技が光る。以後、最後まで閲覧注意。
顔を半分持って行かれた人の目がギョロギョロ動いたり、顔の大半が持って行かれた人がぼんやり瞬きしたり、口を動かしたりする。首無しで動き回るピエロも地味に凄いし、獄中の首だけで看守を食べるピエロやそのヘソの緒的な管を移動する肉、それを食べる彼女……質感的にCG?VFX?ではなさそうだからテクい演出だ。一作目からCGでの殺人は無さそうだし、古き良きゴアホラーへのリスペクトというかこだわりが感じられて素敵。
オープニングにて斧でザクザクいかれたお母さんとか欠損したまま叫んだり動いていて大したもんだ。個人的にはCGでのグロはゲーム見てるのとあまり変わらないので、アナログなぐちゃぐちゃの方がドキドキする。最新作でそういうのを味わえる点ではテリファーは熱い。特別好きってわけじゃないけどシリーズは全部観ちゃってる。

女性への攻撃で必ず腹部を狙うのは監督のリョナラー気質を感じる。殴ったり切ったり噛みついたり。男性は男性で思いきりの良い尊厳破壊キルを敢行されているけども。
弟のルームメイトに関しては二作前を彷彿とさせる下から縦に真っ二つにされていて少し懐かしい気持ちになった。自分には付いてないモンなのでぼんやり眺めてたけど、ピエロ彼女のガラスニーはキツすぎて唯一目を逸らしたくなった。いででで……。

今回の観客吐きそうポイントは叔父の妻のキルシーンかな。マジで何の罪もない良い人なのに方法がひどすぎる。単純な惨殺ではなく精神的にもキツいやり方。キツすぎて「こんなんよく思いつくなあ……」「これ作りながら製作陣はどんな心情だったんかなあ……」と思うくらい。書きますよ。
絶叫する叔父の妻を椅子に拘束してデカい筒を顎割って口に突っ込み、そこに元気なネズミを二匹投入。口にINしたところで後ろから包丁で喉に切れ込み、ネズミ生還。きっっもち悪い……何考えてるんだ本当……二匹とも生還してたから嚥下まではしてなかったんだな。出来ないか。これ映画館で観るのは厳しいわ。
銃一発で片付けられたバーの二人が相当幸運に思えてくる。どうでもいいけどバーの時みたいにピエロがごく普通に社交的に振る舞ってる様子はちょっと安心する。そのままやっていけそうなんだけどなあ。

終盤は他にも叔父の開きの開腹部分に姉の顔突っ込んで大腸咥えさせる変態っぷりなどキレが凄まじかった。幼い従姉妹と弟の死体トリックもゾーッとして楽しい。
流石に前作ほど完全勝利とはいかず、従姉妹は謎の冥界ホールに落ちて消えてしまい、肝心のピエロも逃亡してしまった。それでもまだ姉は生きている。従姉妹を助け出す感じの意思表明もしてたし、これも続編が出そうだな。ハロウィン、クリスマスとやったから次はどうする。正月か?

最新作にしてまだまだむごたらしいキルシーンのレパートリー、これは監督の変態性と情熱が注がれたシリーズなんだろう。観るたびに嫌な気持ちになるけど、今日日この種類のドキドキを味わえる映画もそんなに無いので怖いもの見たさで次作も観るでしょう。
2025-08-23