公開年
2025
主演
ラミ・マレック
テロリストに妻を殺されたCIA分析官が単独で復讐を決意。上層部に追われつつ、分析以外のスキルは全てアマチュアレベルの理系エリートが着実に任務を遂行する。
テロリストに妻を殺されたCIA分析官が単独で復讐を決意。上層部に追われつつ、分析以外のスキルは全てアマチュアレベルの理系エリートが着実に任務を遂行する。
公開年
2025
主演
ラミ・マレック
カナダ帰りの飛行機で鑑賞三本目。これも観たかったのよね。ちょうどいいので早速観てみる。 『ボヘミアン・ラプソディ』以来に見るラミ・マレック。こういうジャンルの映画で見るとまた魅力的。ていうか演技力が凄い。 CIAのエリート分析官で暗号解析に心血を注ぐ主人公。多忙によりロンドンへ出張する愛妻に同行するのを諦め、出発を見送ったその日。不意に上司に呼び出され、そこで妻の宿泊先のホテルでテロが発生したこと、人質に取られた妻が犯人に射殺されたことを知らされる。 この妻の死亡を聞かされるシーン、ラミ・マレックの切羽詰まった振る舞いが本当に生々しくて胸が痛かった。アルコールが入っていたのもあり咽び泣いた。全然序盤なのにめっちゃ泣いた。何より最後の電話で仕事中だからとややイラついた状態で切ってしまったのがもう本当にキツい。 主人公は悲しみに暮れ、抜け殻状態……になることもなく、監視カメラやSNSの投稿動画から即座に犯行グループのメンバーを割り出し、上層部に提出して即刻逮捕を訴えた。しかし上層部の反応は鈍く、何か歯切れの悪い回答。二の足を踏む様子に痺れを切らした主人公はCIAの国家レベルの汚職を拡散されたくなければ自分に殺人のスキルを教えろと脅迫する。上層部は観念して主人公を訓練場へ送り出すが、その間に脅迫のネタを主人公のPCから抹消しようと動き出す。 が、そんなことはとっくにお見通しの主人公、上層部がやっとネタ元に辿り着く頃には訓練場を去り復讐に乗り出していた。 そんなわけでCIAに追われながらテログループのトップを殺し回るという慌ただしい旅が始まる。 やっぱり今回のミソは主人公が殺しのプロでも何でもないところ。殺しのターンで急に武術スキルが跳ね上がるなんて雑な展開も無く、頭脳派な手段で間接的に殺害する。リサーチ力やハッキング能力は他の追随を許さないというバランス。なのでCIAに追いつかれないようにするのは案外楽にこなしていた。追いつかれたら毎回めちゃめちゃ苦労するけど。必ず一人は死人が出るくらいには。 終盤まですっ飛ばしてネタバレするけど、船上で主人公が呼び出した海上保安庁に囲まれたラスボスが「何故ここが!? CIAが作った鉄壁の船だぞ!」に対して、「その暗号は僕が作った」はカッコ良過ぎて笑う。復讐で殺さない系のオチは何故だー! って憤る派だけど、こんなにカッコいい展開なら許します。 素人が一から学んで復讐する系の話はちょいちょいあるけど、その中では規模が大きくて切迫しててハードボイルドで良かった。 訓練してくれる殺しのプロがモーフィアスだしね。この人の安心感すごいね。CIAの手先でこの人も追いかけてくるけど、死なないし最後まで友情があって嬉しかった。この人だいたいそんなポジションだな。