サンクスギビング

Thanksgiving

感謝祭の夜、マーケットの特大セールを目当てに人々が暴走し死者が続出。翌年、暴走を扇動した人物が覆面男に一人ずつ惨殺されていく。

サンクスギビング

Thanksgiving

『デス・プルーフ』借りた時にオマケで観た偽映画の偽予告『サンクスギビング』が本当に映画になったらしい。公開時気になっていたけど、正月早々にスプラッタもちょっと嫌だったので観てなかったやつ。アマプラで配信されたのでウキウキで鑑賞。

偽予告で見たカットが回収されてて嬉しかった。が、回収されてないものも結構ありそこはちょっと物足りない。話の整合性取るためにも仕方ないんだろうけど。トランポリンキルも流れが結構無理矢理だったしな。生首カノジョとか不気味だった最後のやつは無かった。

整合性感じたのは、思っていたよりちゃんとしたサスペンスものだったからだ。
予告がご機嫌なスプラッタだったので、てっきりご機嫌なエンタメホラーかと思っていた。掴みの悲惨な事件があって、それに関わった人々が次々殺される連続殺人事件が起きて、主人公も狙われつつの犯人探し、そして驚きの真犯人……。

逆にゴア描写は恐れていたほどのグチャグチャは無かった。
テリフ◯ーみたいに原型無くなる◯団◯状態まで……とかいうことは起きなかった。ただ、予告で一番ショッキングだった人間チキンは見事な出来。このドン引きディナーが全ての馬鹿馬鹿しい連続殺人シーンを吹き飛ばすインパクトだったから許されるんじゃないか。
あまりにも気持ち悪いから吐くキャラがいるのは分かるけど、みんなアレを目の前に出されて即フルパワーのリアクション取れるの凄いな。身内のあんな状態を急に見せられたら、頭真っ白になってとても絶叫は出来ない。調理済みですし。

地味に珍しいのは、黒人青年が生き残った! 最終的に主人公とこの青年が何とかしないといけなくなり、流石にもうダメかと思ったけどちゃんと生き残った。黒人が生き残ると嬉しくなるよね。アジア人は更に生存率低いけど。だからミンホが生き抜いたメイズラ◯ナーは大好きです。

ネタバレすると犯人は保安官で衝撃展開〜! だったんだけど、ぶっちゃけ全体のキャストに対して保安官の俳優がA級すぎたのでメタ読みは出来てしまった。あるでしょそういうの。ちょい役なのに声優豪華だな……とか、ちょい役なのにオープニングクレジットで三番目に名前出てきたな……とか。読んでしまってはいけないんだけど、どうしても。

そうでなくても保安官のムーブはちょっと怪しすぎたので割と観客にはバレバレな気もするけど、それもとりあえずドン引きディナーで相殺だ。ホラーは雑なくらいがちょうど良い。

なんだかんだむごいやられ方をするのはイヤな奴ばっかりだったので後味はスッキリ。好きなキャラはみんな生き残ったし。
悪趣味を煮詰めてはいるので、家族や友人とキャッキャしながら観るものではない。
2025-03-10