100エーカーの森虐殺事件を生き残った青年は町で孤立する。一方で森を追われたプーたちは仲間を増やし、憎き人間を抹殺していく。
なんだ、みんなやっぱりプーさん好きなんじゃないか。凄まじい速さで二作目が出たのでウキウキで観に行く。 タイミング的に21時からのレイトショーを予約したけど、その時点で席取ってるのが自分だけだったので地味にビビる。いざ行ってみたら他に二人いたのでちょっと安心する。 一作目よりシティ派な仕上がりで楽しい。すなわち現場は森から町へ進出し、殺しの規模も派手になり、プーさんの正体を追うサスペンス要素も追加される。 前の閉鎖的なシチュエーションで生理的に気持ち悪い敵地&敵の雰囲気も好きだけど、今回の方が万人受けしそうなテンポの良さ。 単純に終盤の若者パーティージェノサイドがとても気に入った。パーティーのど真ん中で女子がチョン切られるところからのイケイケ音楽、からのカーテン越しのノリノリジェノサイドがだいぶブチ上がりで良かった。あとでサントラ探したけどここの音楽は入ってなかった。なんでや。 ティガーの初登場も嬉しい。プーさん一族の中ではティガーがお気に入りなので、一作目は出てなくて若干寂しかったものだ。仁王立ちしたフォルムが普通にカッコ良い。やっぱり尻尾の存在感は素敵。プーさんもピグレットも尻尾はちんちくりんだもの。 ぴょんぴょん言ってるからヒャッハーなキャラなのかと思ったけど、終盤のターンは知性あるやたらセクシー(当社比)な振る舞いでカッコ良い。爪特化なのでザクザク切りまくるスタイル。欲を言えばバインバイン跳ねたり虎っぽい動きもしてほしかったけど、人間臭いのがこのシリーズの醍醐味なので仕方ない。 もう一匹新登場のオウル。オウルで合ってるっけ? まあいいや、フクロウのやつ。これはちょ〜っと不満ある、空中戦が全然ない。高所での攻撃というか、飛行タイプらしい殺陣が特になくて物足りない。必殺技が胃酸て。しかも大盛り上がりの終盤でオウルは特に出番が無いし、製作陣からそんなに気に入られていないのかもしれない。ぶっちゃけ自分もティガーの出番を今か今かとワクワクしてたし。やっぱティガーよ。 そしてプーさん、これもかな〜り納得いかないのは顔。一作目一番のMy評価はプーさんのえげつない微笑みフェイスだったのに、今回は怒り顔の普通の敵キャラ顔だ。いかん、これはいかんよ。どう考えても前の微笑みフェイスの方が絶対怖かったよ……。しかし今回のストーリー的に怒り顔の方が自然っちゃ自然か。ちぇ。 前回生き残ったクリストファー・ロビンが町で疑惑の目を向けられ孤立している状態でスタート。人々は化け物の存在を信じず、クリスがやったのではないかと疑惑の目を向けていたのだ。一方でクリスを信じ化け物を狩ろうと森へ入る人も続々と現れる。森を追われたプーさんとピグレットは旧友のオウルとティガーのもとへ逃げ延び、森へ入る人々を協力して始末していた。 そして町の人々及びクリスへの憎悪を募らせたプーさんたちはとうとう町へ繰り出し再び惨劇を巻き起こす。その間にクリスはクリスでその昔親友のビリーを誘拐した犯人の正体に辿り着き、衝撃の真相を知る。 ズバリ親友を攫った黒幕はとあるマッド・サイエンティストであり、人体実験を目的として子供を誘拐していたのだ。それも動物の遺伝子と子供を掛け合わせ超越的な能力を持った新人類を誕生させようとしていたのだ。なんやかんやでビリーや他の子供達は森で処分されたが、その異常な再生能力で復活し化け物として生きながらえていた。そう、プーさんこそがビリーだったのだ。なんだって〜! そうなると急に切なくなってくるもんだ。クリスに執着して不気味な行動を繰り返すプーさんにもしんみりしてしまう。ビリーよ……。 しかしビリーと分かった後もそれほど感傷的なやりとりはなく、二言目には「妹はどこにいるんだ?」と急かしてしまうクリス。そういうとこだぞ。 一応まだ続編はありそうな終わり方。へへへ。次のティガーも楽しだ。