ボストンのカンフーオタク青年が伝説の如意棒を手に入れて異世界タイムスリップ。そこで二人の師匠と一人の少女に出会い、悪の将軍に封印された孫悟空を助けに行く。
観たかったDVDが無かったので偶然見つけたこちらをレンタル。ジェット・リーとチェンの共演らしい。そりゃあ見たい。 まあファンタジーだけどジェット・リーとジャッキー・チェンが好きなので随分楽しい。ていうかこの二人の対戦がボス戦よりも熱かった。なんなら全編通してここが山場と言っても過言ではない。そのくらい個人的には盛り上がった。 二人のは死闘というよりエキシビジョン戦だけど、どっちも好きなので引き分けに終わるのがリスペクト感じられて嬉しい。ポジション的に賑やかライバルな関係なのも楽しい。 リーが優勢になった時にチェンが酒飲んで酔拳繰り出したとことか激アツである。蛇拳、鶴拳、色々あるけど結局酔拳が一番テンション上がる。 押されたリーが蟷螂拳を使ってきたら虎拳で迎え打つチェン。楽しい〜。いつまでも見たい〜。 結局同じ目的の同士ということで主人公のパーティに参加するけど、弟子の取り合いでやんややんや言い合ったり方針で張り合うのが微笑ましい。僧侶と飲兵衛道士というキャラが合ってなさる。 流石にピーを引っ掛けられるのはブチギレ案件だと思うけど、「ブッダへの侮辱だ!罰当たり!」って怒り方するチェンは懐が深すぎる。まず率直にかけられたことに怒るでしょう。 字幕版も観たけど、中国語と英語がぐちゃぐちゃで面白い。主役がゴリゴリ英語圏の白人青年だから基本英語メインだけど、悪の組織側は中国語でやりとりしてるし、チェンとリーがヒソヒソ話するときは中国語だった。後者は単にサービスかもしれないけど。 あれだよね、その言語分からない人がいる場では共通言語の方で話す、ヨーロッパ系の配慮。メリケンはその辺の配慮が無いから煙たがられるのさ。 白人の主人公が如意棒に選ばれし者で、師匠からカンフーを教わる展開。すなわちベストキッド系だ。これは西洋の人々には結構嬉しいもんなのかな。カンフーはじめとした武術系ってどうしてもアジア圏の人々のものって感じするしな。門外不出の技があったり、割とクローズドな面もある。歴史ある武術だからこそ内に引き継がれているイメージがあるのかもしれない。 武術とスポーツの違いは心技体が宿るか否かだと思う派なので、やっぱし宗教的に中国人や日本人は強いと思ってる。禅の心……。それと愛国心もか……。 地味にグッときたのは、高所から飛び降りられない主人公に対してチェンが「考えるな!やってみろ!(Don't think! Just do!)」て叫んだとこ。それがチェンのアンサーというか生き様だよな……。小ボケシーンだろうけど熱かった。 アクションはふんだんにワイヤーとスローモーションで激しさは物足りないけど、まあとりあえずチェンVSジェット・リーが楽しかったので良し。 殺陣の振付けでユエン・ウーピンの名前があったのも嬉しい。チェン何年仕事してんだ。