レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳

新精武門

日本占領下の台湾。日本軍の横暴に、コソ泥青年がカンフー道場に弟子入りして抗う。

レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳

新精武門

チェン映画新作が出るので途中までしか観ていないもの・記憶が無いものを巡る。

チェンが一重瞼である! 誰だ!!
瞼の皺一つでここまで人相が変わるとは、人体って不思議。ということは後から事故なり整形なりで二重瞼になったのだろうか。どちらにせよこの時代からそんな整形技術があるとは信じ難い。スター・ウォーズのルークみたいに途中から顔が変わったのかしらん。まあ良いや。

舞台は日本占領下の台湾。なんてデリケートな。でもまあ対抗馬が日本武術ってことだしまあ良いか。
日本の支配に抗うチェンたちとカンフー道場の面々が日本のボスに目をつけられて対決をする話。
若干華の足りないチェンは日本人のみをターゲットにするコソ泥青年。その腕っぷしを買われ、ある道場への入門の勧誘を受けるが「日本の連中に媚びへつらう奴の道場なんかごめんだ」と跳ね除けてボコボコにされてしまう。以来チェンは反乱分子として目をつけられる。
そして日本勢の横暴はますます広まっていき、歴史ある道場を荒らしては日本の道場に入るよう脅してくるように。看板を壊され意気消沈の弟子たちの姿を見て、チェンは「一人では無理でも団結すれば倒せる、俺も戦うからカンフーを教えてくれ」と喝を入れる。

まさか全滅オチとは。見事ラスボスにも勝利して意気揚々と帰るところに待ち伏せした日本軍が一斉射撃。チェンが何発もくらったところで終劇。そ、そんなバカな……!
と締め方は意味不明だったがチェンは相変わらず体を張っている。
意外と日本の解像度は高め。親分の名前が岡村太郎と至極真っ当なのも地味に凄い。実際は日本の統治はそれほどひどくないという話をやんわり聞いた気がするけど、実際は結構なもんだったのだろうか。今の台湾がかなり親日なのもゆるい統治からかと。出会った人はほぼほぼ日本語話せたし、そうであったと信じたいところ……。香港万歳なチェンはもうこんな役は出来ないのだろうか。

日本人がとことん嫌な奴なので申し訳なくなってくる。偉人マウントといい一騎打ちへの奇襲といい。そんな卑怯な侍、いてはいけない……。

とりあえず全滅オチだけどうしても納得いかないけど、いつもと違う台湾の舞台でちょっと新鮮だった。
2024-04-28