アーガイル

Argylle

ある日突然悪の組織に狙われ、謎の男に匿われる人気小説家。彼女の人生が衝撃の真実で一転二転三転する。

アーガイル

Argylle

最推し監督マシュー・ヴォーンの新作なので公開日に観に行く。
好きなマシュボンの系統だった! すなわちご機嫌スパイアクション。『ファースト・エージェント』が思いの外シリアスだったので、久々にアホアクションを浴びれた。こんなんで良いのよ。

前情報はポスターくらいだったのでヘンリー・カヴィルの出番がほとんど無いことに驚いた。というか小説の架空の人物という設定なので実在すらしない。角刈りが謎すぎたけど架空人物だからキャラクター性が強いのか。
相棒キャラはジョン・シナ。やっと名前と顔が一致した、この人がジョン・シナか。小説内のキャラで言えばデュアリパがゲスト出演してて楽しかった。一体何故。

主役はブライス・ダラス・ハワードの方。かわいい。好き。
小説家のブライスが本格すぎるスパイ小説を書いたが故に完結前に攫われる話。「第五巻で書こうとしているブツのありかを言え、それ多分当たるから」というめちゃくちゃな話。だがしかし話が進むにつれてある真実が判明する、それはブライスの正体こそが小説の主人公に描いていた一流スパイ"アーガイル"だったのだ!
そう〜〜来なくては。中盤までビビり一般人だったブライスが記憶を取り戻せず大混乱しつつ、アーガイルらしく窮地を切り抜けていく。

ベッタベタかもしれないが、結局"実は俺が一流"は熱い。これ主人公の性別が逆だったら大好物だけど、それだとよくある設定になっちゃうんだろうな。ちぇ。

ブライスが普通にぽっちゃりなのはミスリードの役作りなのか、単純に中の人の都合なのか。パワーはありそうだけど。
アーガイルに扮するために赤髪ロングから金髪ショートになるのは、向こうの感覚的にも前者が冴えなくて後者がイケてる認識なのかな。圧倒的に赤髪ロングの方が似合うので「えぇ〜ここからずっと金髪ショートなのかぁ」とちょっとテンション下がってしまったけども。ドレスアップのまま最終局面ファイトまで貫くのは嬉しい。

展開読めなくもないけどアクションは読めなさすぎて楽しい。
鮮やかカラフル煙の中で踊りながら無双する主人公カップルとか。原油まみれの床で即興スケート靴を履いて滑走しながら無双する主人公とか。

このオイル戦は大好きな『トランスポーター』を思い出して大喜び。ステイサムはペダルで作った即興靴で対処したぞ……と思っていたらナイフでスケート靴を作り始めた。滑りながら切りまくるアクション美しい。アホだったけどモーションキャプチャのために誰か滑らせたのかなと思うと面白かった。スピンしながらマシンガン撃ちまくるのでまた大はしゃぎ。定期的にこの手のアクションも摂取したいところ。

トランスポーターと言えばオープニングの住宅の通路挟んだ屋上を車で突き進むシーンも2を思い出させた。たまたまかもしれないけど系統的にマシュボンも絶対トランスポーター好きだと思う。絶対に。確実に。

小ボケだと爆風で吹っ飛んだ相棒がヘンリー・カヴィルに見えたシーンがやばかった。なぜか角刈りのカヴィル様がスローモーションで吹き飛びながら決め顔でこちらを見つめ、そのままゆっくりと椅子に着席してゆっくり椅子ごと飛んでいく。意味が分からなくて妙にツボってしまいずっと笑ってた。一人だと盛大に笑えなくて苦しい。

キングスマンメンツもちょくちょく。だいぶ良いポジションでサミュエル・L・ジャクソン、秘密の番人でガゼルちゃん。
ちなみに最後の最後に登場したホルトくん似の初代アーガイル青年がタイプど真ん中すぎてびびった。早速ググったらルイ・パートリッジというらしい。ほぼ情報が無かったけど未知数ということだ。よし推すぞ、次回作は主演でお願いしたい。
キングスマンと繋がる気満々のエンディングだったのでワクワク。早くキングスマン3を出しておくれ。
2024-03-01