猟奇的連続殺人事件の終幕から数年後、模倣犯による新たな殺人が再開される。狙われたのはかつての事件の生き残り。
何やら新しいのが配信されてたので、観る前にレンタルで予習。 しかし思ったより前作とがっぷり繋がっており、ちょっと勿体無かった。一作目に関しては冒頭のスラッシャーとバチバチにハンサムな彼氏が犯人だったインパクトくらいしか覚えてなかった。 序盤から前作のキャラがぽんぽこ出てきて前作の話をしまくるので、一旦止めて一作目のあらすじを確認する。掟破りの前作確認一時停止が出来る、これぞDVD鑑賞の利点。 思ったよりメインキャラ沢山いたんだな。彼氏がハンサムすぎて他が全て吹き飛んでた。 導入が楽しい。前作の事件をもとにした映画『スタブ』の試写会が盛り上がる中、カップルがあのスクリームマスクを被った模倣犯に殺される。 元々映画のメタネタたっぷりな一作目だったけど、今回は映画の中で映画化されて更にメタメタだ。この世界の人々は我々と同じ『スクリーム』の映画を知っていることになる。 流石に主人公は覚えていたので続投で嬉しい。 高校生だった主人公が大学へ進学、新しい恋人も出来てトラウマも癒やされかけていたところで模倣犯による連続殺人事件発生。例の事件が映画化されていたこともあり主人公は今や有名人、クラスメイトやマスコミに好奇の目を向けられる中で段々と事件に巻き込まれていく。 今回は前作より開けた環境。都会の大学で学生も大人も多くて賑やか。警察も田舎の保安官でなくちゃんと警察官、主人公の護衛できちんと二人配備される。劇場感はアップしたけど閉塞的な恐ろしさはあんまり無い。二作目としてはそれで良いと思うけども。 メタネタ映画なので「続編ならこういう展開があるはずだ」とか「犯人は意外な人物だろうから身近な奴で一人ずつ想像してみよう」とか野暮な茶々を入れられがち。サスペンスは一切の推理をせず純粋に驚きたい派なのでネタバレやめぇという感じではある。 しかしクラスメイトの一人がやたらにイケメンなので怪しくはあった。一作目の経験上、イケメンの犯人率は高い。 そしたらびっくり、マジでこのイケメンが犯人だった。正しくは一作目と同様共犯だけど。主犯は意外枠の新キャラ記者おばさんだった。実はこの人が前作犯人彼氏のお母さんだったのだ。息子の仇と個人的な恨みで主人公への殺意がMAXだったということだ。 でも普通に考えてあの大事件の母親なら絶対顔割れてると思うけどな。特にずっと事件を追っていたあの記者の人が気づかないわけないと思うけど……深く考えてはいけない。 サスペンス要素は相変わらず濃くて、むしろ今回はそんなにホラー要素が無い気がした。あの豪快な殺しっぷりが無くなり、キルシーンは全体的に地味。一作目の犯人二人があまりに生き生きとしていたのか。 ところで新彼氏、めっちゃ見たことあるなと思ったらウルヴ◯リンのお兄ちゃんの若い頃か。ハンサム枠だったのか、知らなかった。食堂でテーブルの上で歌われたら己は即別れるけど、海外の大学生はすごいもんだ。