WHO AM I?

我是誰?

目が覚めたら大怪我を負っていた上に原始的な部族に囲われていた男。自分が何者かも忘れていた。

WHO AM I?

我是誰?

まだ観てないチェン作品を漁る。これも評判が良いっぽいので鑑賞してみるぞ。

序盤は割とカオス。
何やら厳重な運搬車に奇襲を仕掛ける武装チーム。ブツと三人の科学者を確保して、チームは任務成功を喜ぶ。が、翌朝チームの一員・チェンは大怪我を負った状態で部族の村に倒れていた。混乱するチェンを手当してくれた部族たち、しかし言葉は通じない。そんな彼らからお前は何者だと問われ、チェンは答える。「俺は誰だ……?」タイトルへ。

どうやら凄腕の傭兵チェンが、スキルはそのままに記憶をすっぽり失ってしまったらしい話。
近くでレースが開催されることを知ったチェンが村に別れを告げ、レースに参加しつつやっと文明社会に戻るが今度はCIAに接触され警察に捕まり謎の集団に襲われる。
自分が何者か、何故追われるかも分からないまま女性レーサーと女性記者を引き連れ真実を追求するチェン。

お話は普通にテンポ良くて楽しい、が味方サイドは女子二人なのでチェンが一人で頑張る系。設定上チェンが強すぎる場合そんな感じのバランスになる、というコメントを見てそういうもんかあとなる。敵の強キャラも少ないなら仕方ないか。

地味にライオンからギリギリ逃げ切って木に登るところが一番スリルあった。あれマジ? 最後のNG集にライオンのくだりは無かったからチェン的には大したことないんだろうか、おかしいよ。

カーチェイスはレーサー運転という設定もあり、ダイナミックな演出が多くて嬉しい。でも手錠×2と運転手という三人でぎゅうぎゅう詰め状態でそれやるから凄い。セルフスタントが果てしないチェン。

格闘はいつも通りかっこいい。まだまだ動けるチェン。
最後の強敵二人組がちゃんとめっちゃ強くてたっぷり尺で戦う。白人の方は確実に何かやってる身のこなし。酔拳2のラスボスオマージュもあって嬉しい。えげつない体幹。

お気楽な雰囲気だけどチェンの境遇とかは普通にむごい。用済みで即処分されたチームの中で唯一の生き残り……そりゃ熱くもなる。記憶喪失はたまたまで組織的な何かでは無かったっぽい。でも最後まで完全に記憶復活って感じでも無かったからもぞい、個人情報を確認できるらしいから思い出せると良いね。

NG集は充実してて満足。若敵のネクタイ掴めなくて永遠にふわふわ格闘してるのは和んだ。
2024-01-20