醒拳

龍騰虎躍

生き別れた兄弟が時を経て再会し、父親を殺した組織に敵討ちをする。

醒拳

龍騰虎躍

アマプラで観れたから観る。お、監督が見たことない人だ。

アクションはいつも通り素敵だけどところどころ雑で気になる。
生き別れの兄弟とその息子たちの再会がメインっぽい割に、みんなあっさり会っている。兄弟が普通に歓談してて「あれ、何かシーン見逃した!?」と慌てた。息子たちの再会もお互い気づかずに(しかも片方は変装状態で)喧嘩を売るというかなり面白そうな出会い方にもかかわらず、いつの間にかお互いの正体を知っていた。え、どこで……というかデカめのリアクション特に無かったよね……なんとも言えん。

さして重要でもないチェンの職探しのターンも謎の長尺で途中から「これ何の話だったかな……」とぼんやりするほど。まあ個人的にはこのシーン好きだけど。吹替のオーナーのセリフ回しが鮮やかで見事。苦手な人は苦手な香港映画節。楽しい。

そして意外と残忍な展開もあり。人が死なないイメージのチェン映画だけど今回に関しては普通に死んじゃうし、なによりむごい。
なんとチェンの父が戦いの果てに家を燃やされ、炎に包まれて焼死する。スタントマンだろうけど、大きな炎を上げながら黒焦げで転げ回り動かなくなっていく生々しさはトラウマ級。
仲の良かったひょうきん者の子分も殺されてしまう。その遺体が兄弟子の布団で寝かされていて発覚するが。悪趣味だし、まさか殺されるとは思わないくらいひょうきんなキャラだったからショックだった。監督が違う影響はあるか……。

ところでこの子分、霊幻道士のモンチョイに似てる気がするけど同じ人だったりするかな。年代近い香港映画観てると見たことある人がチラホラ出てきて楽しい。

最終決戦のチェンのカットの繋ぎがどうも不自然で、こりゃ何かあるぞとwikiを調べてみたら。
他の映画のカットシーンも含んだツギハギ映画だったらしい。死亡遊戯みたいなもんか。雑な作りや違和感のあるカットはこれが原因か……。

部分部分で観ると楽しいターンはあるけど、全体通して別に……もう一回観たいとかは無いかなあという感じである。次のチェンに行こう。
2023-12-20