飛んだ上司を連れ帰るため僻地の精神病院へ迎えに行く社員。が、上司も病院も何やら様子がおかしい。
ウォッチパーティーで鑑賞。監督がパイカリ1〜3の人らしいこと、そして主演がディーン・デハーンであることから興味津々。 ディーン・デハーンが今何歳なのか分からないけど相変わらず良いビジュアル。こういうクリーンじゃない人物設定が似合う似合う。 会社が大変な時に飛んでしまい、そのまま音信不通になったディーンのボス。ディーンは全ての責任を負ってボスを連れ戻しに行くよう命じられる。理事会的なところから。 しかしボスの入院する精神病院を訪ねるも面会を断られる。長期戦を覚悟して帰路に着こうとしたその時、道路に飛び出した鹿と衝突して大事故に。連れは即死、ディーンは片足を骨折しボスと同じ病院で療養することとなる。 電波が繋がらない陸の孤島で時機を待つも、不穏な病院の恐ろしい実態が垣間見えていく。 入った精神病院がヤバかった系。この設定で出来そうなオチは一通り実践されたかと思うけども。『アサ◯ラム』然り『シャッターアイラ◯ド』然り。 そういえば外観とかプールの内装とかが『アサイラ◯』に似てる気がするけど、ロケ地被ってたりするのかな。シチュエーションは同じですけども。 真相としては、精神病院が患者に土地固有の寄生虫を殖え付けて不老の薬を精製していた。バイ◯ハザード系だ。 何が厄介って病院で使用する水に既に寄生虫が混ざっており、ちょっとずつ摂取していたディーンが幻覚を見始めること。この幻覚のせいでマジで病院がヤバいのかディーンがおかしくなっているだけなのか、終盤まで曖昧なのだ。 きついのは警察もグルで、病院を脱出して助けを求めても無意味なあたり。 そもそも精神病院が曰く付きの男爵の屋敷跡で、院長がその末裔だった。思想が凝り固まっており、その宗教色でスタッフも患者も洗脳している。 ディーンが病院で囲われている少女に同情して一緒に逃げ出そうとするも連れ戻され、少女の洗脳が無事に解けそうになったタイミングでディーンが洗脳される展開。ここでエンディングか、と思いやっぱりモヤモヤエンドかぁ〜と思っていたら終わらなかった。 少女に生理が訪れた院長がその夜に婚姻の儀式を行い、初夜を強要する急展開。 院長の部屋で少女が囲われていた理由を知ったディーンがすんでのところで助けに行く。そして二人で院長を殺し病院は炎上。二人は自転車に乗り、燃え盛る病院と歩き回る患者たちを置いて逃げ出していく……。 意外にもスッキリしたエンド。絶対モヤモヤで終わると思ってたから意外。残りの尺を見れば予想できたらしいが、残りの尺とはそれすなわちネタバレなので自分は見ない派なのだ。(その点プライムビデオは一時停止とか10秒戻しとかの時に尺が表示されないからありがたい。) 一点ど〜〜しても気になるのは寄生虫の成体がウナギにしか見えない。それかアナゴ。なんかあの類。魚だよね。 ヒルの話とかが出たりもするけどこれは絶対ウナギだし……。でも頑なに寄生虫って扱いなので、気になってしまった。ウナギ飲まされるディーン、ウナギに囲まれる少女……ちょっとシュールな瞬間はあった。 一応ハッピーエンドなら良いんじゃないか。