メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮

Maze Runner: The Scorch Trials

死の迷路実験を脱出した主人公一同、その先は謎のウイルスによって荒廃した世界だった。

メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮

Maze Runner: The Scorch Trials

流し見用で久々に一作目を観たら普通に面白くて続きを鑑賞。ちゃんと三作観たはずだけどマジで大体のあらすじしか覚えてなかった。一作目しか感想書いてなかったし、やっぱり書かないと記憶は抹消されていくのかもしれない。

とりあえず大人になってから観ると主人公の優秀っぷりに圧倒される。
優秀な研究員は、記憶を消された一般人状態でデスゲームにほっぽり出されても優秀なんだなっていう……ある種の感動というかワクワクというか。
並外れた好奇心と行動力で、他の被験者たちが諦めて現状を受け入れる中ひたすら打開策を探る感じ。前に観た時は「まあ主人公だし」くらいにしか捉えてなかったんだろうけど、改めて観ると仲間が目の前で死の迷路に閉じ込められそうになった時に"自分も飛び込む"という選択肢をとるのはだいぶワクワクした。リアルなラインで見た時の主人公の異常さ(?)を楽しめるようになった。自分も大人になったもんだ。

と一作目を回顧しつつ。二作目から迷路一切関係なくなるんだよな。ある意味タイトル詐欺ではあるけど、一作目からガチガチに繋がってるから仕方がない。
ちなみに原題のThe Scorch Trialsは焦土の試練、灼熱の試練という意味らしい。なるほど試練シリーズか。

良作に多いパターン、一作目の数秒後から始まる続編。こちらも例に漏れず面白い。
一作目ラストでどうにか迷路を脱出し、真相を知った主人公たち。異常気象と謎の奇病により荒廃した世界で、免疫を持つ青少年たちがワクチン開発のため実験にかけられていたのだ。そして主人公一同は保護され安全な施設へ移送されてエンディング……と思いきや、実験責任者の人物がニヤリ「さて、次の実験に移りましょう――」。今回は移送された施設に到着したところからのスタート。ヘリ降りた瞬間からゾンビの襲撃。楽しい。

やはり実験の首謀者は危険人物で、ワクチンを開発したいというよりはもう免疫持ちを全員チューブに繋ぎまくって抗体を絞り続けちまいたいというマッドサイエンティストだった。まあ量産できないそうだし、そんな作戦に走りたくなる気持ちも分かるけど。

首謀者の思惑を察した研究員の主人公は証拠を掴んでリークしようとしたがバレてしまい、記憶を消されて実験場に放り出されていたのだ。多分。
今回は絞り取られる前に施設を脱出した主人公たちが、ひたすら組織から逃げる話。

面白いのは主人公の記憶が二度と元に戻らないところ。研究機関が作ったクスリを打てば断片的に記憶が復活するけど、それ以外はやっぱり思い出せない。そんな記憶なし状態でも確実に真相を突き止めて、また同じように阻止するため全力を尽くすのが熱い。結局ブレない主人公ってのは魅力的だ。

魅力で言えばお気に入りはミンホ。アジア枠が一番スタミナと走力あるポジションっていうのが単純に嬉しい。ムキムキだし。別行動になった時の主人公とミンホの組み合わせの安心感。
なお全作観てミンホは死なないことが分かっているので、素直に楽しめて観れて良い。今回ラストで攫われるけど。ミンホー!!
2023-11-24