ザ・レイド GOKUDO

The Raid 2: Berandal

マフィア組織に潜入捜査することとなった警察官。まずは刑務所に入って組織のボスの息子と仲良くなる。

ザ・レイド GOKUDO

The Raid 2: Berandal

一作目のブルーレイを買おうとしたら中古でも普通に高くて断念したので、とりあえず二作目をレンタル。

一作目ほどノンストップアクションではなく、内容はアウトレ◯ジ。
タイトルのGOKUDOは改悪邦題かと思ったら、なんとガッツリ日本のキャストが参加していた! それも遠藤憲一に北村一輝に松田龍平!! ゴリゴリの邦画勢が参戦で思わぬサプライズ。写真出された時に二度見した。特に龍平、龍平の良さが分かるとは何てセンスのある製作陣なんだ。ありがとう。極道系とソース顔と塩顔を取り揃えるバランスも素晴らしい。エンケンが正面寄りカットでブチギレるのとか完全にア◯トレイジだけど影響受けてたりするのかな。

と興奮しつつ、お話は前にも増して殺伐としてお祭り要素はグッと減る。
前回現場で大暴れした主人公は今回はひっそり潜入捜査。指示を受けつつ気を遣いつつ、抗争に巻き込まれていく。なので主人公のガッツリアクションは結構終盤になってから。まあ潜入捜査だしね。

でも主人公のアクションはいざ始まれば期待通り! マレーシアのシラットらしい、言われてみれば基本の構えも独特だ。そして随分間合いが近い気がする。もう掴みながら殴ってるし。

今回の強敵はヒットマンポジションの戦闘狂おじさん。なんと、このおじさんジョン・ウィ◯ク3の終盤の日本人ラスボスの前座で戦う二人のうち一人だった。そう、一作目で二人のうち一人が最強の敵で登場したけど、二作目でもう一人の方も最強敵で登場したのだ。めちゃめちゃテンション上がった。この映画シリーズから選抜したでしょう、きっと。
このおじさんもま〜〜強いし、何よりナイフ(二刀流)を使っちゃう。それもシラットに最適な、かなり凶悪な形。ナイフそのものが鎌みたいに反ってて、それを逆手に構えて殴ればそのまま切れちゃう感じ。カランビットというらしい。怖〜。
初戦でおじさんにやられた主人公がラストに綺麗な厨房で再戦する流れ。たっぷり尺を使った白熱のファイトは一作目の興奮を思い出す。だがしかし! DVD返却後にこのファイトシーンを見返したくなって動画サイトで見てみたら。DVDではカットされていたシーンがあった!!
おじさんのナイフを片方奪った主人公がそれで瞬殺して勝利、という流れだったんだけど、本来は奪ったナイフで再起不能なまでにザクザクに切り刻んでやっと勝利していた。コメントによればこれはR18ということでカットされているらしい。そ、そんな……。確かに血みどろだったけど。動画サイトで見なければ永遠に気づかなかった戦いだった。そういうこともあるのかあ……。

主人公が前作でしょっぴいた麻薬王の、更に上の組織から消されないために潜入捜査して組織殲滅を図るという内容。でも主人公が特別に何かするということもなく、他ヤクザが介入して組織が内側から壊れていった感じ。そこからまた裏切り者がいたり、他にも潜入捜査官がいたり、結局主人公も消されそうになったり。まあ極道モノらしい展開。好きな人なら楽しいかもしれないが、自分はもっと単純で派手な主人公の格闘が……見たい……! 最後に見れたからいいけど。

いやあボスの息子がハンサムだった。ボスの息子が服役中だからお近づきになるためにお前も捕まってこい、という導入は非常に楽しかった。入って早々ドンパチして翌日には向こうから近づいてきたけど。
龍平も時々タメ口になったり、軽薄そうなキャラが非常に良かった。オール日本語で嬉しい。キャストに大満足。

原題のBerandalはインドネシア語で「ならずもの」という意味らしい。そういえばこれインドネシア映画か。誰がどこ出身なのかもはや大混乱だけど面白いからヨシ。
2023-11-03