酔拳2

醉拳II

酔拳の使用を禁じられたが、うっかり知ってしまった組織の陰謀の阻止ため勘当されつつ立ち向かう。

酔拳2

醉拳II

一作目と一緒に借りて観る。おおっ監督にジャッキーチェンの名前がある。絶対面白いじゃん。
案の定面白い。いきなりスケールもステージもアトラクションも広がってさすがのチェンクオリティ。

酔拳との出会い、体得までは一作目でやったので今回はその酔拳を制御するターン。自分が会得させたくせに酔拳の使用を固く禁じるチェンの父。息子の体を慮ってのことだったが、何かと揉め事に巻き込まれるチェンにはなかなか難しい。結局勘当までされてしまうが、チェンにはなさねばならぬ使命があった……。

帰省の列車内で別の客の荷物を取り違えたことから思わぬ大ごとに巻き込まれていく話。チェン映画らしい、テンポ良く事態が大きくなっていく規模感がワクワクする。
今回でチェンの母が初登場だけど、チェンのキャラは母親譲りだったんだな。終始父に隠れて二人で結託するし、ママ会にもお供するし、めちゃめちゃ仲が良くて癒される。お母さんが常にチェンの味方なのがほっこりする。全然酔拳推奨するし。
お父さんもお堅いけど、勘当を言い渡して立ち去ったチェンを慌てて追いかける弟子に「そっち(反対方向)だ……!」て突っ込むのは愛だった。

アクションはやっぱり良い、ひっきりなしに戦いが挟まるので楽しい。序盤の列車ファイトから既に圧倒的だったけど、やっぱり終盤の炎ファイトが熱い。そのままの意味でも熱い。
チェンも敵もボンボン燃える、本当に大丈夫かってぐらい燃える。燃えた後に消火するまでもワンカットだし、ヒヤヒヤさせ度は相変わらず凄まじい。ラスボス戦はもう普通に発火してる石炭の海に落ちるし。そのシーンのスローモーションで仲間にグッと親指上げてるラスボスかわいかった。敵組織も仲良し。

熱さで言ったら中盤で敵組織の陰謀の確固たる証拠をとらえた青年が、その場で抹殺されそうになるところを現場の作業員たちが命がけで守り切ろうとする展開は熱かった。どうにか猛者の間を掻い潜って外へ脱出しようとする流れ。お前だけは絶対外へ逃げてこの真実を伝えるんだ……! と手に汗握る。チェンのいないシーンだからこそ誰がやられるか分からない緊張感もある。あれ好き。

あとは途中からチェンがしれっと軍格闘家のおじさんを「先輩」呼ばわりしてるのが好き。やられて欲しくなかったな……。
そして今回は登場人物全員ビジュアルが良くて感心した。どんどん垢抜けていく香港映画。しかしお父さんが一作目と違う俳優なのはちょっと寂しい。あのおじさん好きだったな。
2023-10-31