マッハ!無限大

ต้มยำกุ้ง 2

ゾウの命と引き換えにテロ組織に加担させられる青年。罪を被せられ逃走しながらも、国家とゾウを救うため奮闘する。

マッハ!無限大

ต้มยำกุ้ง 2

これマッハの四作目じゃなくてトム・ヤム・クンの二作目か。なんてややこしい邦題なんだ。でもジョ◯・ウィック以降キレアクションに飢えて仕方ないのでとりあえず全部観るぞ。

面白い、普通に面白いけど……CGがとても気になる。ノーCGの縛りを解放したようだけど、やるなら気にならない完成度で実装して……いやぁ厳しいもんなのかな。でも2013年ならもうトラ○スフォーマー3作くらい出てる頃でしょ。頑張れタイランド。
トニーのアクションは相変わらずキレキレだけどいかんせんCGが気になって。CG電車に跳ね飛ばされるCGバイク部隊、CGアパートにぶつかって落下するCGバイク部隊……もうちょい頑張って……!

しかし展開楽しい。またゾウが盗まれて青年が取り返しに行ったら、今回は単なる密輸系じゃなくてテロ組織が青年欲しさに人質ならぬゾウ質として誘拐していた。青年のムエタイマシンっぷりを知った組織が暗殺計画の特攻役にさせるためにおびき寄せたのだった。
ゾウの命と引き換えに組織の条件を飲み、青年はテロに加担させられてしまう……。

こういう話も好き。常人離れした強さの心優しき一般人がヤバめの組織に無理やり採用される、ワクワクします。バロックワ◯クスみたいに組織の腕利き幹部たちにはナンバリングがされているが、青年は最強とされる「1」を刻まれてしまう。ワクワクします。
それでも殺人には手を染めず、拳で状況を打破する誠実なバイオレンスっぷりも安心する。警部からの信頼も日頃の行いだね。そもそもマッハの青年が強いのはムエタイの修行をしていたから分かるけど、こっちの世界線の青年が強い理由は特に明示されてないな。才能か。

今回もグローバルな敵の面々でトニーも苦戦していて楽しい。ただ前作と比べると異種格闘技の要素は無くなったか。でもバイク軍団にやたら強い姉妹、めちゃ強い二番手にまさかの0番手(いよいよバロ◯クワークス)など敵のメンツは賑やかだった。
アクションはさっきも言った通りCGが導入されたり一人称カメラ(音質は急にガビガビ)が導入されたり新たな試みも増えている。
そしてトニーは顔芸を体得した。淡々と敵を倒していた頃とは違い、奇襲にちゃんと驚くリアクション。こうして俳優のキャリアを積んでいくのだな……。

今回こそダメかとビビったけどゾウの命は守られてほっと一安心。これも新作あるならいつまでも観たいけど3作めは無いようだ。残念。
2023-10-17