酔拳

醉拳

厳しいと噂の師匠のもとに弟子入りさせられた問題児。修行で心を入れ替え酔っ払いの奥義を極める。

酔拳

醉拳

アクションに飢えているのでチェンを履修して回る。そういえばこれ有名だけどまだ観てなかった。配信されてないのでいざレンタル。
安定の面白さ安定のアクション。やっぱりチェンは最高だ。

お師匠との修行で手が痛んでご飯が食べられないやつ、キル・ビル2で見たな。これのオマージュだったりして。逆にブルース・リーのヌンチャクさばきをチェンもやってくれて大喜び。そんで普通に腹に強打して真顔で退場するの普通に笑ってしまった。ギャグセンスも色褪せない。

ブルース・リー、トニー・ジャー、ドニー・イェンにイコ・ウワイスなんかを一通り見た後にチェンに戻ると、やっぱり抜群なのは負け顔の魅力か……笑。強いのは大前提で、雑魚敵に負けず劣らず情けないやられっぷりを確実に挟んでくれる。ボケへの余念の無さ、それがチェンイズムに思う。これの監督はチェンじゃないけど。どちらにせよキャラあってのもんだ。
敵の「俺は鋼鉄の石頭だ!」レンガをガシャーン! なデモンストレーションを見せられて「すごい……」って普通にリアクションするの、よく考えたら他のアクションスターのキャラで見たことない。面白いわあ。こんなにぶっ通しで面白いのにチェン映画が全然地上波に出て来ないのは、普通にコンプライアンスに引っかかりまくってるからか。酔拳も昔見かけたのはBSだったし。大目に見てほしいところ。

アクションとギャグは期待を裏切らない完成度と密度、チェンの仲間たちも相変わらず愉快。鶴の型で全然届いてない突きをヤー!ヤー!ヤー!て連発するところは普通に高らかに笑った。30年越しでもウケるチェンギャグ。
酔拳そのものは流石にオリジナルの流派よね。リーがジークンドーならチェンは酔拳か。良いなあ。

一個どうしても気になるのは何故英語と中国語が混在しているのか。この人物は英語なのか? と思ったら次のシーンで普通に中国語話してるし。チェンもちょいちょい英語になるし。相手も英語で話されたら英語で返すし。そうでなければ中国語だし。ど、どういうことなんだろう。グローバルな感じなのかしら。それにしても差し込む基準がよく分からず混乱だ。まあ字幕だから困ることは無いんだけど……。
2023-10-28