よっしゃあマッハが面白かったので二作目も観ちゃう。ひゃ〜二作目も好きだった。
全然時代が遡ってアユタヤ王朝の世界。でもごく自然に受け入れて観てたな。トムヤムクンで同じキャストの別世界という劇団システムを経験したからか。ムエタイが生まれたのはこの時代らしい。
掴み良し。王族らしい少年が兵士の犠牲で奇襲を逃げ切り、倒れ込んでいるところを奴隷商人に捕まり、抵抗してワニの餌として見世物になり、山賊に助けられて「武器を持て」と迎え入れられる。これがティンのご先祖。いやぁ楽しい。
前作やトムヤムクンは色々な格闘技vsムエタイという形だったけど、今回は色々な格闘技にトニーが全部合わせる。これも良いなあ。刀振り回す敵に剣術で滅多打ちにした後殴りかかってきた敵にムエタイで構える。かっこいい〜。
序盤の儀式で剣術→カンフー→ムエタイの一本勝負をする演出でそのコンセプトが出ていた。今回はトニーも色々やりますよと。ポテンシャル凄いわ。終盤は武器も多様でだいぶ楽しい。
またビジュアルも変わってて楽しい。時代が違うから今回は野生み溢れるロン毛に山賊衣装。装飾でピアスも開いちゃって現代ティンの村の好青年っぷりと良い対比、凄いぞ先祖。
時代設定的にも全体的に殺伐としていてコミカル要素はもう無いけど、その分格闘に緊迫感が増すので良い。殺るために殺っている。殺られないために殺りにいっている。時代劇ならでは。
思えばマッハのムエタイで感激したのはその辺の要素もある。なんか、ちゃんとヒトの体を壊しにいく感じ。
お気に入りは奴隷市ファイト。一般人に紛れて酒飲まされてからの酔いどれムエタイ、これが酔拳か。すぐにお水飲んで対処してたけど、しばらくフラフラしてて楽しい。
あとは集落に戻ってからのvs多勢ぶっ通しファイト。戦法バラバラな精鋭のニンジャが次から次へと、本当にぶっ通しで襲いかかってくる。二人同時にさばくところは観てる側も疲れる迫力と速さの応酬。楽しい〜。
と思ったらちょうどこの二つのシーンは動画サイトで切り抜き上がってたからやっぱり皆好きなんだな。
最後は衝撃の展開からの復讐戦、決着ついてからの暗転そして字幕で「ティンは死んだ」。……し、死んでしまったか〜。結局は多勢に無勢で拷問を受けて死んでしまったと思うと儚いが、史実らしい非情な感じは普通に好きである。続いて「しかし人々が願えばティンはまた帰ってくるかもしれない」的な締めだったので、なるほどこれで信心深く人並外れた格闘術を持つ現代ティンが仏の前に捨て子として転生したのか……としんみり。でもね、この感じは……続きそうだね。全然復讐できてないし。幼馴染ともまともに再会してないし。ただ、死んだって言い切ってるけどどうなのかしら。またアユタヤ王朝と現代の間……第二次世界大戦とかその辺の時代で、転生ティンvs転生敵のリベンジしてくれたら嬉しいぞ。負けるなご先祖、頑張れご先祖。
2023-10-15