最新技術で未踏の深海域へ探索に潜った一同。しかし未知の領域は謎の生物と犯罪組織の巣窟であった。
久々のステイサム。まさかメグの第二弾が出るとは。しかし海の男ステイサムとサメ映画の組み合わせは例外なく面白いので観る。 一作目より好き〜。想像以上に大ボリュームで満足。ここで終わるか……お、まだ続くか。ここ倒して終わりかな。え、次は島に上陸するのか。最終決戦かな。なに、うおお、まだまだ展開するぞーー! 大ボリューム。でも上映時間はいつも通り2時間弱だから不思議体験。3時間あるかと思った。 一作目の数年後の設定で、キャストはステイサム以外一新! あの美しすぎる母リー・ビンビンの兄がその経営を引き継ぎ、自社と合併してステイサムのポジションも続投。ちっちゃかった娘もすっかり大きくなって感慨深い。ステイサムにも懐いていてかわいい。頑張ったんだよおじさんは。 メガロドンの赤子を保護して研究開発というメガ暴走フラグが物凄いけど話の軸はそっちじゃない。 深海を覆うナントカ層を突破する技術を完成させたチームがいよいよ前人未到の深海域探索に乗り込む。しかしそこには海底ステーションがあり、チームの技術を盗んで違法に採掘を行う悪党がいた。証拠隠滅&チーム抹殺の爆発に巻き込まれステイサムたちの潜水艇は大破、深海に取り残される。救助も来ない絶望的な状況でチームは徒歩で海底ステーションに向かうが、新種の海底生物が次々襲いかかる。 この深海探索からの脱出で一本終わるかと思ったら、脱出後もチームのラボが襲われてドンパチ。ここで悪党を倒して終わりかと思ったら深海のナントカ層を破って野生のメガロドンと巨大ダコとワニ風生物大群が上陸。リゾート島が襲われてそこでもガッツリ尺で決戦。やっぱり凄いボリューム、絶対3時間近くあったと思うけどなあ。 ストーリーも単純なチームvsメガロドン構図にプラスされていて楽しい。 深海のターンで3人やられたけどそれ以降は特に死者は無く、それほどむごたらしい演出も無い。ただ3人目に関しては洒落にならない。酸素も足りて傷ひとつ無い状態で、しかもステーションに間に合って助かったのに頭部ガラスにヒビ入っていたせいで圧壊。仲間の目の前でメリメリして一瞬で圧壊……なんでこの人だけこんな悲惨な最後を……この一人だけ相当キツかった。 キツいシーンもあったけどチーム待機組が合流してからはコミカル要素満載でめちゃ楽しい。待機組コンビ、特にDJが最高。中だるみしなかったのはDJの存在感が大きい。叔父さんも噛ませかと思いきや大活躍の大優秀キャラだった。 主要メンツのスタミナがエグい。深海から上がった時点で自分だったら絶対一回横になる。屈強な大人勢はまだ分かるけど中学生くらいの女子も最後まで着いてきてるの凄まじい。やっぱり生き残るにはガッツなのか。 ちょっとのシーンでも丁寧にピンチを差し込んで重ねる、ハラハラ演出も多いし体力は必須。 保護メガロドンのハイチは脱走したけどタコから助けに来た時はうるっときた。しかし一緒に観ていたステイサム仲間の姉は全然気づいていなかったらしい。ハイチは野生と違って顔がキレイなのだ……そして気持ち小さい。激アツ展開を見逃してかわいそうに。 相変わらずステイサムはほぼ無傷の完勝で流石のクオリティ。衰えないマッスルと泳力、今何歳なんだろう。トム・クルーズばりにアクションし続けてほしいな。飛び込みフォームが美しすぎて笑う。 原題のタイトルは「海溝」か。どストレートである。 次はガイ・リッチーの新作だ、楽しみ〜。