病院に次々訪れた感染者が突如ゾンビへ変異する。医者、患者、警察そして町民が行き合い生存を目指す。
DVD BOXに入っていたのでちゃっかり観る。これめ〜っちゃ好き!! BOXの中で一番好きだった。と思ったらこれ監督はタランティーノじゃないのね。どうりで鬼ほどテンポが良い。 監督調べたらなんと『スパイキッズ』が出てきて超びっくりした。小さい頃ビデオで鬼リピしたガチ枠です。『マティーニ』の主役もスパイキッズの叔父さんだし、何か繋がりがあるかもしれない。 先に『デス・プルーフ』を観ていたから病院のお医者さんとかモデル女子の存在とかガッツリ繋がってるのは理解できて楽しかった。 アグレッシブなゾンビパニックもの。感染の様子がとにかくおぞましくて良い。最初の患者の舌を出した瞬間は医者と一緒に「ワ!!!」てなった。いいねいいね。 ひたすらにテンポが良くてグロテスクさとお祭りアクションのバランスが良い。そう、アクション。主人公格の男・レイのアクションが凄い。正直この手のゾンビ映画でこんなにアクションする主人公が来ると思ってなかったので、予想外に嬉しい要素。 魅力的なのはハンデ増し増しの展開。主人公は強いけどツレの女子は早々に片足を失う。強烈なハンデを抱えて且つ感染しないように戦う主人公、熱い。からの女子も脚に武器を装着するアツアツ展開。だがしかし思ってた戦い方とはちょっと違った。膝曲げて引き金を引くタイプかと思ったら脚をぶん回すだけで発砲してた。どんな原理だ? 一丁の銃だけどガトリングガンになったりショットガンになったり。レイお手製だから何か物凄いカスタムがなされてるってことなのかな。そんな無茶な。 主人公も素敵、みんなをトラックや装甲車に乗り込ませてから自分は子供サイズのちっさいバイク(電動自転車?)に颯爽と乗るのが最高。 一番上がったのは! 檻の中でおとなしく銃を渡そうとした時にクルッと返してバン! て撃つテク。良すぎて叫んだ。ジョン・ウィ◯クにやって欲し〜〜! そんなエンタメ要素も楽しいけど全体的に恐怖演出も素敵だった。車内の子供に銃を託してから聞こえた銃声、ゾワッとした。最後まで子供の遺体を抱きかかえる愛にも泣ける。でもエンドロール後のあの映像……少年は生きていたと思っていいのよね、頼むよ……! 旦那の執着のくだりはオマケかな。流石にヘリ潜伏はそんな馬鹿な……ってなったけど。オープニングでジョシュ・ブローリンって出てなんか聞いたことあるな……誰だっけ……と思ってたら顔見て分かった、若い頃のサノスか。いろんな俳優の若い頃をじわじわ把握してきている、これはこれで感慨深い。 愛犬がしれっと轢かれたり、最後の希望の科学者が呆気なく吹っ飛ばされたり、ナニが感染したりとナンセンスっぷりも光る。犬は生かしといて欲しい。 というかまたジミー出てたな。今回はまたガッツリ出演、ハジケたやられっぷり。楽しそうで良いな。 愉快なキャラクターに映えるアクション、気合の入ったグロに大満足。またスパイキッズ観たくなった。