女子グループが飲み屋で絡んだおじさんは狂人のスタントマン。帰り道で正面衝突させられる。
完全に前知識なしで観る初見映画かと思ったら前知識はあった! Twitterで「良いぞ」と回ってきて気になってたやつだった。タランティーノとは知らなかった。ていうかこの人思ってたより最近まで作ってたんだな。2000年代はもれなく最近の認識。 最初のクレジットをボーッと見ていたので問題のおじさんが出た時に「あれっ……このおじさん……!」と10分くらい一生懸命考えた。そしてスッキリ思い出した、カート・ラッセルだ。遊星からの物体Xね。 ただ、マ〜ジで前半40分は必要だったのだろうか。一人目がやられるシーンで衝撃と同時に「前振り長〜〜!!」という驚きも。クリスとうとう映らなかったな。またジミー登場してるし。 相変わらず雑談のターンが長めでちょいちょい意識が朦朧とするけど、これがクエンティンの醍醐味なんだろうなと思い始める。女性陣、イケイケだとは思うけどシラフで夜の話そんなずっと盛り上がることあるだろうか? 後半はいい年こいたグループだのに……アメリカでは普通なのかもしれない。 前振りの長さで気が遠のきそうにはなったけどカート・ラッセルが本性現してからは良かった。正面衝突の豪快な轢殺っぷりは凄まじい。人形だとは思うけど肉塊よく出来てる、ビビる造形の本気度。前半たっぷり時間使った女子グループがあの一瞬で全滅する儚さよ。ラップダンスでカート・ラッセルのやる気スイッチがONになったってことなのかなあ。結局面食いだな。 そこから次の女子(女性)グループが登場するけど、こっちの生存フラグは凄い。スタント仕事やってるのもいるし、子持ちもいる。カート・ラッセルの出演作もファンだというし、車に詳しいし、とにかく生き残りそうなメンツでここからアクションが始まる予感でワクワク。 実際後半戦はとんでもないカースタントを見せられる。ボンネットの上でひたすらしがみつくゾーイ!! これガチなんでしょう、マジでヒヤヒヤした。もはやスタントっていうか何度かミラクルの瞬間はあったと思う。ぶつけられた弾みでボンネット上のゾーイがぐるっと一回転して進行方向に頭が向いたときは「あぁぶなーー!!!」とシャウトした。あれ落ちなかったミラクルじゃなかったら何なんだ。スタントって何だ。 ゾーイの人は映りっぱなしだし、ガチのスタントマン?と思ってオープニングのクレジットに戻ったら、最後にゾーイ、Herselfって書いてあった。ガチだ!! だがしかし、このゾーイのとんでもスタントが凄すぎて逆襲の最終戦はそんなにインパクト無かった。これはいつものカーチェイス感。強いて言えばラストの取り囲んでラッセルフルボッコのとこか。やたらに長尺のパンチ、じわじわくる。まあ罪もない女子を何人も惨殺したからね……でも同じ目に遭わせなきゃダメだと思うわ。顔面おろしからの爆散、それでよし。