観ようと思ったやつが字幕出てこなかったのでこちらを鑑賞。
ポスターが手書き一枚絵のホラーは定期的に見たくなる。雰囲気があって良いサスペンス。
しょっぱなから豪快なゴアと目バッキバキの殺人鬼。なるほどこういうテイストね。からのスフィンクスどアップのオープニング。どういうこと?? と思ったらエジプト由来の黒魔術にハマった狂信者の連続殺人のようだった。
とある街では若い女性が体の一部を切り取られ無惨に殺害される事件が相次いでいた。そんな中誕生日を迎えるスゼットのため、母親が評判の洋菓子店にパーティーの準備を依頼する。店主はユニークなパーティーにするため古代エジプトの晩餐を再現すると提案した。喜んだ母親はその提案に賛成したが、店主こそがエジプトの儀式のため女性を惨殺する狂人であった。
足の悪い老人に若者が無抵抗にやられていくのは若干怪しいが、人間不意打ちには敵わないということか。
何より犯人の目が恐ろしい、瞳孔全開で記憶にぐっきり残る眼力。生き残った被害者が目について覚えているのも頷ける。
割とガバガバな犯行だけど全く犯人を突き止められない刑事。真相に辿り着いたきっかけは被害者の証言と大学のエジプト講義で聞いたワードが一致したから。
これも「何故一番忙しい時期の刑事が大学の講義に……」と思わなくはないけど、出席していた大学生スゼットと付き合ってるから何となく一緒に受けていたのかな。これもちょっと気になるけどね。刑事のおじさんがギリギリ成人の学生と恋人て。まあいいけど。
肝心なのはストーリーとか細かい部分とかじゃなくてゴア描写だ。体の一部を取っていく残忍な犯行だからこそ、キルシーンもグロテスク。足、脳みそ、目玉、舌……。一人を解体するのじゃダメだったのか。本来の儀式は一人だったみたいだけど。彼なりの美学があったのかもしれない。
老人の末路は悔しいが同じくらい痛い思いをしたなら良しとする。巻き込まれた運転手のおじさんは気の毒だけど不可抗力だ。まず足の悪い老人に銃装備と全力疾走で追いつけない刑事、ちょっと反省した方が良いと思う。
2023-07-23