半年くらい前に途中まで観て、続きを翌日に観ようとしたところ配信終わってた思い出の映画。再び配信されていたので急いで鑑賞。
面白い! 普通に楽しかった。舞台も遊びに行ったアメリカ自然史博物館だ、見たことある景色が映って大喜び。
アマゾンの奥地へ研究のため出航した学者・ホイットニーの船がアメリカで発見されたが、乗組員は全員が脳下垂体を抜き取られた遺体で発見される。積荷は荒らされた状態で、ホイットニーも行方不明。同時期に付近の博物館でも同様の手口で連続殺人が発生し一時パニックとなるが、数日後に開催される式典のため博物館関係者及び上層部は事件を揉み消して捜査を打ち切らせる。ただ一人、熱い刑事は納得せず追及を続ける。
一方、その博物館で働く生物進化学者の主人公はホイットニーから郵送されてきた荷物の中身を解析する。それが現代のDNA研究を覆す奇妙な代物であることが判明した瞬間に式典は開かれ、猟奇的な"遺物"が館内に放たれる。
流れが良い、妙に見入ってしまう展開とドギツイ演出のテンポがちょうど良い。
乗組員のえげつない姿、博物館の殺人、積荷の正体、最後の最後まで全貌が映らないレリック。パーティーのターンになるまで不気味サスペンスチックな雰囲気だったけど、館の全機能が停止して陸の孤島と化してからのサバイバルホラー展開も楽しい。みんな華やかに正装している状態で停電水浸し出入り口全封鎖という絶望シチュエーション、ワクワクするね。
遺体の残酷描写も割としっかりしている。急にドギャーン! と映るとウワーッ! となる。やっぱりこの時代の造形技術フル活用の遺体はなかなかロマンがある。
レリック全貌はガッツリCGでちょっと時代は出てたけど、千切れる人はちゃんと物体で心意気が感じられた。
主人公も覚悟を決めるところでヒールを脱ぐのが痺れた。でもストッキングはしぬほど滑るど。最後までガッツがあったのは良い。刑事さんのキャラも素敵、クールだけど人の命が関わったら市長相手でも「明日クビにしてくれていいから今は言うことを聞け」カマせる男前。言ってみたいもんだ。
豪快な残虐演出と雰囲気のある不気味展開とワクワクのサバイバルホラーが楽しめた。読めなくもないけど衝撃の真実もあるし。とりあえずシンプルにこの時代の高評価ホラーは大体楽しい。
2023-07-17