よーし、全てを理解するぞ。WBCで大谷サンに転がり落ちた友人に誘われ、ちょうど自分も大谷サンになりたいと思っていたところだったので観に行く。しかし何をどうやっても料金2200円、たっきゃい。付き合いにしちゃとても高い。でも観に行く。
己の野球知識についてはアウトが誰にとっての何へのアウトかも分からない程度。そしてWBCは一戦も見ていない。Twitterでちょいちょい流れてくるおもしろハイライトだけ何となく追っていた程度。Yahooから日本優勝の通知が来てびっくりした。勝ってるならハラハラしないから試合も見やすいでしょう。
見てみたらナレーションも字幕も付いてたし非常にありがたかった。ドキュメンタリーは一番見ないジャンルだけど優勝って分かってるし、何よりピリピリしたシーンが無くて良かった。この手のやつを見ないのは、そういうピリピリとか監督が怒鳴ってるのとかがひたすらストレスだからなのよね。それに関しては今回チーム間はずっと平和で良かった。
映画は監督陣営がどの選手にするか選ぶところからだった。へ〜WBCって好きな選手使えるんだ、それめちゃめちゃ楽しそうね。かろうじてダルビッシュと大谷サンは知ってたけどそれ以外は知らない名前がポンポン飛び交う。でも知らない俳優しか出ない映画はワクワクするのでそれほど苦ではない。スズキセイヤって同級生の兄と名前が完全一致で面白かった。聖也くん元気かな。
思ってたより大谷サンがめちゃくちゃやってたな。二刀流って今日は投げる日、今日は打つ日って感じじゃなくて一試合に投げたり打ったりするのね。めちゃくちゃだよ。
他にも気づいた点だと、野球ってピッチャー1人だけプレッシャーえげつないね。こんなアンバランスな競技あるかしら……PK戦のキーパーじゃん……。通路でしくしく泣いてるロウキくんとか、自分が親だったら胃が痛すぎて絶対試合見に行けないわ。結果だけ教えてもらう。
あと気づきといえば、みんなガタイ良いね。野球はイチローしか見てなかったからみんなシュッとしてるもんだと思ってた。打つ人、恰幅良いのもいるし。打てれば足は早くなくてもいいのかな。
そしてピッチャーって試合中にコロコロ変えていいんだな。打たれたら交代? 何人用意しとくのかしら。日本のピッチャーみんな優秀でかっこよかったな。ヨシノブ。優秀。
印象に残ったとこといえば、やっぱり大谷サンのキャラがインパクトある。あれはずるいな、あんなに強くてキャラは野球小僧、そりゃずるいわ。イチローはキャラもカッコよかったもの。
練習試合? でホームラン2回打った後ベンチで「なんかあんま盛り上がってないな。お客さん静かじゃない?」てぼやく大谷サンに「みんな引いてんだよ」て返してるのは面白かった。ビュンビュン投げた後に裏で「全然ダメだ〜」って言ってるのもよく分からなくて面白い。
準決勝でどうにか追いついたのにまた点取られた時、絶望的なベンチで「よーし準備しよ準備〜」て手をペンペンしてるスマイル大谷サンは恐ろしい。決勝戦ラストのピッチャーとか、シンプルにあのプレッシャーに耐えられるメンタルはあのチームじゃ奴くらいしかいないような気もする。やっぱりすごいや。早く大谷サンになりたいもんだ。
でも別に大谷サン主人公って構成でもなく、試合に臨む選手それぞれちゃんとクローズアップされてて野球ファンにとっては嬉しいバランス。その中で結構メインだったのは源ちゃん。指を骨折したけど試合に出てしっかり成果も出す。これが日本代表……逆に、万全なのに源ちゃんの成績に追いつけない選手はどんな気持ちで見ているだろう。一番の衝撃はダルビッシュ関西弁。ヒーローはマサタカ。頑張ったのはムネちゃん。後半ムネムネ呼ばれててめんこい。思ったよりみんな若いのね。
気になるのは近ちゃん。打順が何を示すかはよく分からないけど毎回大谷サンより前に呼ばれてるし。何ならメジャー組に挟まれてるし、凄いんでしょ絶対。大谷サンに「さすが師匠」って言われてたもの。外国ガタイ組より頭二つ分くらい小さいけど一体何者なの。
エンドロール後映像も良かった。優勝の瞬間にグローブぶん投げた大谷サン、ひたすら喜んだ後に「おれのグローブどこ……?」で締め。友人も初めて知ったシーンらしいのでこのために大事に取ってあったに違いない。
久しぶりにイチローのヘンタイ的プレー集を見たくなった、キャッチ集とか走り集とかで5個ぐらいあるから「イチロー 変態」で検索してみて。
2023-06-07
2023-07-03