真冬の結婚記念日を山中のコテージで過ごした夫婦。翌朝妻は夫と手錠で繋がれており、夫はそのまま拳銃自殺をした。
ホラー映画サイトでピックアップされてたので興味本位で観る。 ポスターの人がレディー・ガガに見えたけど全然違った。そりゃそう。でも美人さんだなあ、聞いたことある名前だなあと思ってたら数週間後思わぬ形で思い出す。「初恋の有名人は?」の質問に対してエンゼルスのミッキー・モニアックが「ミーガン・フォックス」って答えた後に「トランスフォーマー!」て付け足してこちらも「トランスフォーマー!!!」ってなった。シリーズ史上原点にして頂点の最高ヒロイン・ミカエラじゃん。な〜んで気づかなかったか……いや、でもあれから10年経つのか。若きモニアックからしたら初恋になっちゃうのか。ホァ〜〜……。ていうかエンゼルスって大谷サンがいるとこじゃん。応援しとこう。 主人公に時間差で衝撃を受けたけど、お話はなかなか斬新だった。 若干モラ男気質なエリート旦那にうんざりな主人公、旦那の部下との不倫が深みにハマりかけるも記念日に意を決して関係を終わらせる。その夜、旦那にサプライズで山小屋へ連れられた主人公はそこで用意周到に準備された記念日パーティーを楽しむ。が、翌朝目が覚めると片手に手錠がかけられており、もう一方の方は旦那の手に繋がれている。不審に思った主人公が声をかけると次の瞬間旦那は銃で自殺する。突如真冬の山小屋に閉じ込められた一人と死体。旦那が小屋に仕掛けた"メッセージ"が一つずつ明らかになっていく。 ひたすら旦那にイライラする話。自分勝手すぎて無理である。モラハラも「迷惑」に全振りするとこんな形に行き着くのか。いくら愛を感じなくなったからといって、妻の尊厳をそこまで踏みにじっていい権利を何故持ってる気になれる。やっぱりモラハラ耐性0な自分には全体的に腹立ってしゃーない。まあパンイチで家中引き摺り回されてるから旦那の尊厳もあったもんじゃないけどさ。 でもどうしても手錠が外れないってなったら真っ先に切り落とすことを思いつくけど、この主人公結構な終盤に至るまでそうしなかったな。やっぱり冷めてたとはいえ旦那の腕を落とすのは気が引けるか。……いやいやこんな目に遭わされてるし寒いししんどいし。冷めるどころじゃないからやっぱりいっちゃうような気もする。スマホ壊されてるしね。 斬新さはあったけどめちゃ面白いかと言うとなんとも。ミステリーというには旦那の意図がだいぶハッキリしてるし、過去の強盗犯も片目の碧眼が分かりにくくて同一人物と気づかなかったし……。 自死のインパクトは良かったけど、そこからのひたすら主人公が一人で死体引きずってウロウロするターンでちょい失速した感。やっぱり成人男性一人を引きずるってテンポは悪くなるよなあ。それが絶望を煽ってるのかもしれないけど、見てる側としては切ってしまえ!と思っちゃうしな。 スリルはたっぷりだったと思う。強盗犯が合流してからはジャンルがステルス系になって。死体引きずりながら見つからないように逃げ回るっていうね。ちょっと無理ある回避はあったけど、主人公は忍者だったに違いない。最後の勝ち方はなかなか好き。 この死体と手錠で繋がれるってシチュエーションで何パターンの脚本が見れるかはちょっと気になる。結局『ソウ』あたりがかっさらっていきそうだけど。