やらかして組織とマフィアに狙われる一匹狼の殺し屋。なりゆきで匿った子供を連れて仲間と迎え撃つ。
気になってたけど見に行ってなかったやつ。 主人公なんか特徴的だな……見たことある顔だな……と思ってたら10分くらい経って分かった、『ガーディア◯ズ・オブ・ギャラクシー』の青い妹ネビュラの人だ。サイボーグじゃない姿初めて見たかも。ネビュラと分かった途端急に主人公大好きになったからイメージって凄い。 ぶっちゃけ賑やかでノリのゆるい『ジョ◯・ウィック』。今後のアクション映画にはもう「ジョン・ウィ◯ク系」っていうカテゴリーが足されるかも。それすなわち「プロの殺し屋が民間に溶け込むプロの機関を利用してプロの組織から逃げる&立ち向かう系」のこと。もう今回はまんまそれ。失踪した母と同じ殺し屋に就職した一匹狼が仕事でやらかして組織から命を狙われてしまう話。 テンポが良くて楽しい、展開も賑やか。 組織の金を持ち逃げした男を撃ったらそいつは娘を人質に取られてパシられていただけの被害者だった。主人公は慌てて殺し屋病院に男を運び、かつ男の小さな娘を救うべく回収するはずだった大金を持って悪党の指定場所へ爆走。何やかんやで娘は助かったけど金は爆散、病院に戻ったら報復の殺し屋が動員。娘を連れて逃げ出したら今度はマフィアの息子を殺してしまったことがバレて本格的に追われる身に……。 主人公の一匹狼なようで人情味に溢れた感じ、小物駆使したわんぱくアクション、子供というハンデ要素、愉快な仲間たち。エンタメ要素たっぷりでキャラクターが良い。 というか主人公が良い、真顔で既に面白い。完全にネビュラの影響だけどこの主人公の表情いちいち味がある。女性主役でこのハマりはそうそう無いので楽しい。 わんぱくアクションについて、病院の両手マヒからのブンブン振り回し戦法は面白かった。相手3人もボロボロの怪我人かつ笑気ガス吸引でツボり状態スタートだし、この辺のシチュエーションでユニークさ出してくる流れは愉快。 ボウリングで殴ったり子供にカーチェイスさせたり図書館で本漁りながら戦ったり。ユニークさ出すためにも無理ない流れがあってポイント高い。ほらユニークでっしゃろ感は気にしていない。 ガチアクションの方で言ったらそんなに燃えなかった部分はあり。主要メンツオール女性キャラだけど、やっぱり極悪マフィアの男たちにそんなにすんなり次々パンチがクリーンヒットするとは思えない。屈強男の羽交締めをそう簡単にポンポン振り払えるとも思えない。 図書館ファイトの時は敵がマフィアなのに銃の普及率低いのがちょっと。ほぼ銃なし組織vs豊富に揃ってる女性5人組だったら、戦力的にはフェアかもしれないけどハードなアクションにはならないので見ていて大興奮にはならない……。この辺の塩梅は難しいもんだ。とはいえ素朴でも武器がバラエティ豊かなのは良いこと。殺陣も工夫があって楽しい。ミシェル・ヨーはゴリゴリカンフーでは無かったけど立ち回りは一番カッコ良かった。このとき被ダメ0はやりすぎ感あるけど、女性がボロボロになるのはいただけないご時世か。 マフィアのあしらい方とかちょいちょい雑なところはあるけど全体のノリ的にはそんなもんで良いと思う。痛そうなキルシーンは多いけどそんなに暗い気持ちにならずに観られる愉快なアクション。 地味に序盤の15歳(推定)ネビュラの姿が本当に15歳でビビったけど、そっくりさんを用意したのかな? 声も15歳だし別人だとは思うんだけど、めちゃ可愛かったなあ。