キング・コング

King Kong

主演と脚本家を騙して無人島での映画撮影を強行する製作陣。が、上陸した島では恐ろしい儀式が行われていた。

キング・コング

King Kong

帰省中の親ゴリ押しシリーズ。実際ゴリ押してたのはこれではなく昔のキングコング(ただし一番最初の白黒のやつではない)とのことだけど配信されてなかったので2005年版を鑑賞。2005年っても17年前だからビビる。2000年代は全部最近な気がしている。

まず上映時間が予想外、3時間ちょいあった。3時間と言われるとアベ◯ジャーズのエンドゲームを基準にしがちなのでこのスケールで来るとは思わなかった。しかし観てみたら絶対2時間半には抑えられそうではあった。いやもっとか。
一つ一つのシーンが長〜い。ちょっと「長いな……」と感じ始めるラインが全体的にワンシーンずつある。そもそも島に上陸するまでに一時間かかってる。主人公が何故島へ行くことになったのか、までは良いとして船に乗ってから航海中のターンが長い。そして島を発見しても上陸するまでが長い。うーん。シリアスでなければ割とテンポ重視派なので冗長に感じぜられるを得ない。長い。

けどキャストは豪華。この人がナオミ・ワッツか……となってからジャック・ブラックの登場にはしゃぎ、脚本家がエイドリアン・ブロディで更にはしゃぎ。プ◯デターズの人だよ! とアピールしても家族には伝わらず。一緒に観たのに。冗長展開でも時々映るブロディさんがハンサムでテンション上がる。

それにしても思ったよりショッキングな見せ方が多めでちょっと意外。有名だし何となく万人向けのアドベンチャーものだと思っていたので、割と次々人が死ぬのは予想外だった。何より上陸して遭遇した先住民に早速二人やられる展開はびびった。キングコングより怖いわ。その後もサバイバル中に島の生物によって容赦なく仲間がやられていく。死んで欲しくないような良い奴もやられる。
ビジュアル的にも巨大かつバラエティ豊かな虫たちに襲われるシーンは人によっちゃトラウマものだ。カマドウマ系とかムカデ系とか下品なワーム系とか。いやあキツい。

姉はキングコングの純愛っぷりに号泣していたけど何となくそこまでの感情移入には至らず。キングコングが美女を気に入った流れがちょっとよく分かってない。決定的瞬間を作らないのはあえてかもしれないけど、そこ無いと大団円もあんまり泣けない。もしくは「ほらここで意思疎通して仲良くなったんです!」な瞬間あったのかもだけど、どっちにしろピンと来ない。え、まさか曲芸で命張るほど好きになったの……? 分からん。ならばシンプルに一目惚れの方が納得する。ぬるっと逃げて次会うときにいきなり体張って助けてくれるってのがちょっと雑に思うんだ……。まあいいか。

あと最後、群衆の「飛行隊がコングを殺したんだ!」に対してジャック・ブラックの「いや……美女がコングを殺したんだ」の締めは盛大に「???」だった。さすがにあの流れでそれは解釈違い甚だしい。翻訳の問題かな? 「美女がコングを終わらせた」ならまだ分かるし、むしろそれが良いと思う。殺したって……ええ? あまりにもあんまりだなあ……。

全体をギュ!っとして最後の解釈どうにかしたら全然楽しいと思うコング映画。やっぱり親ゴリ押しの方を観てみるか。
2023-01-08