おすすめに出て来たので観てみる。たまにこの時代の白黒SFホラー観たくなる。
普通に面白かった。蜂女の登場がだいぶ後半というか終盤の方だったけど、ポスターとサムネ(?)の蜂女ビジュアルを期待してずっと観てた。
養蜂場にて商品開発そっちのけで女王蜂の研究に没頭する博士。とうとう解雇された博士は女王蜂から若返りの秘薬を開発するのに成功し、ヒトに活かすため経営不振の化粧品会社に売り込みに行く。
自身を看板に化粧品会社を売り出していた社長は老化を極端に恐れていたため博士の研究に飛びついてしまう。資金と研究室を用意し、社員には詳細を伝えないまま「新商品の開発」として博士を囲い込む。社員たちは博士が詐欺師なのではないかと疑い身辺を調べ始める。そんな中、遂に博士は秘薬を完成させたと伝えたが、社長はそれを自身に過剰に投与していく……。
定番SFホラー。ホラー展開はだいぶ終盤だけど。低予算でしっかりストーリーを組ませている。この白黒の時代に元から美人な社長を更に若返らせるメーキャップは地味に凄い。元の方に皺を足したり影を入れたりしてたのかな? ガッツリ見比べてはいないけど、若返ってルンルンな社長は可愛らしい。秘書と仲良しなのも微笑ましい。
主人公(視点)は博士→社長→秘書と切り替わる。最後に秘書が引きずられていくのは「嘘ー!」と心配したけど生きてて良かった。何で生きてるんだ。割と容赦無く人が死ぬからやられてしまうかと思った。
キルシーンは割とやさしい、無惨な殺し方ではなく首に噛み付いて血を……血を吸ってんのかな? 蜂って何をどうやって食べるんだろう。
特徴的なのは蜂女の変異スパン。きっかけがあって恐ろしい変身シーンがあるわけではなく、スッと変身後の姿で出てきた。不気味。不定期で変身して殺人後はスッと戻る。これが早い、すぐ戻ってる。薬が切れたり腹が減ったら変異するのかなと思ったけど、一人やって戻った後再び変身してまたやって戻ってたからルールがちょっと曖昧。「敵を攻撃する蜂の習性」とされてたから、正体を知られそうになったら攻撃するのかなとも思ったけど、そしたら巡回にきた警備員を殺した理由が分からない。変身姿を見られたからとかだったら変身のトリガーと理性のありかが分からない。まじめに考えるとよく分からない。そんなに考えるもんじゃないのかもしれない。
白黒だと明るさやトーンで雰囲気が変わったりとかは無いので、その分同じトーンで不気味さだけが増していくのが逆に良い。まず日中でも暗いし。この雰囲気良いよなあ。またこの手のやつが出たら観てみよう。
2022-09-16