朝起きたら世界がゾンビ化。モールに立て籠った人々が生き残るため奮闘する。
星4つだったので観てみる。監督ザック・スナイダーだったのか。 あらすじに「幸せな夫婦が朝目覚めたら隣家の少女が立っていた。全ての悪夢の始まり――」とあったので『エクソ◯スト』的なやつかなと思っていたらゴリゴリのゾンビ映画だった。ゾンビ少女を追い出したら噛まれた旦那がゾンビ化して襲いかかり、命からがら外へ逃げ出したら街は既にゾンビ一色……。映画『バイオ◯ザード5』とほぼ一致だけどこっちの方が先だった。 星4つだからとりあえず希望のある話だと思って観ていたけど、全体的に絶望演出が気合入ってた。冒頭のいきなりすぎるゾンビ世界導入に始まり、各キャラクターの死に様が悲惨。グロもあるけど状況というか見せ方がむごい。希望ある話と思って観ていたので初見は注目してなかったけど、後から思えばこの辺の絶望っぷりはなかなか凝っていた。でも犬が死ななければ私の中ではハッピーエンド。 印象に残ってるのは離れたガンショップの屋上からボードで筆談し続けていたアンディの末路。ショップにゾンビが入っちゃって緊迫した状態、からの這い出たアンディが一心不乱に書き出して掲げたボードの内容……あれはキレキレだと思う。ゾンビ化しながら出産、とかも思い返せばひどい展開だ。気の毒に。 印象深さで言ったら音楽も。過激なツカミからのオープニングで穏やかなカントリーが流れる。歌詞は合ってるけど妙にしっとりで不気味。あと父親が娘一人を残して感染前に撃たれるシーン、とにかく地獄でつらい……と沈んでいたら急に明るい曲で次のシーン。どんなか忘れたけどだいぶ不釣り合いで全然気持ちを切り替えられなかった。その辺も狙っていたのかは分からない。 すっごく微妙なところでエンドロールが始まっちゃったのでモヤ……としていたらまだ続く映像。一応希望の残る締めだと思っていたら映像はどんどん不穏に。結局さらにモヤァァ……として終わった。なんだこれぁ。 モヤモヤに飢えている人には良いんじゃないか。後半ぼんやり観てたけど、ゾンビ系をあまり観たことない人なら絶望っぷりに眠れなくはなりそうだし、良いと思う。一応スッキリしたい自分にしてはちょっと微妙だ。