学校の怪談2

学校の怪談2

学校の大時計が4時44分に止まって怪異解放。肝試し中の子供たちと泥棒が閉じ込められる。

学校の怪談2

学校の怪談2

小さい頃一番観ていたのは2だった! 最寄りのGEOでは借りられており、5駅先のTSUTAYAでは取り扱いすらされていなくて我慢の限界が来たのでアマプラでレンタル。しようと思ったら東宝名画座チャンネル2週間無料キャンペーンで観れたのでお試し登録して無事鑑賞。でもオーディオコメンタリーが無いからそのうちやっぱりレンタルしてみせる。

やっぱりはちゃめちゃに面白い〜。1が怖さに振ったメーター分をそのままコメディの方に振り寄せた感じ。でも小さい頃の怖さレベルとしてはこっちの方が強かった気がする。校長がトラウマだった。大人になってから観るとこんなにコミカルだったのか! と驚く。幼き頃はただただ怖かったんだよなあ。オープニングとか犯罪級に恐ろしいわ、人形が。今でも人形にはゾーッとする。終盤のラスボス人形とか無理。成人後も無理。

1よりは覚えてるシーンが多かったけど、友人が一番記憶に残ってると言っていた巨大昆虫部屋は一ミリも覚えてなかった。怖くなかったからだな。
そしてこの年になってからだと子供たちがま〜〜可愛い。ガキ大将の意地悪っぷりもかわいいし、好きな男子を一生懸命追いかける女の子もかわいいし、怖がるたびにしがみつく下級生もめっちゃくちゃかわいい。笛少年ね。こんなにちっちゃかったのか。

笛少年が笛なのは自由研究だったからという裏設定は後で知ったけど、当然聾唖と受け取っていた私は泥棒さんが笛言葉を理解してくれた瞬間にジーンときてしまった。終盤で泥棒さんが子供二人救い出して帰ってきた時に、みんな子供たちに駆け寄ったところをこの少年だけ泥棒さんに飛びついてギュッと抱きついてたのがも〜〜〜ぐっときた。まず泥棒さんだけが通じるっていう設定も良いわ。小さい頃はマジで気にしてなかったけど今観るとひたすらジーンとするわ。よかったね少年。
ジーンでいえば老夫婦とかもう全然だめ、号泣である。大人になってから観ても良いもんだ。

怪異インパクトといえば一作目の用務員フェルノといい今回の校長といい、何が怖いって声は普通なところよね。「廊下は走るわ、言うことは聞かないわ……」とか「私の時計、返して?」とか普通の抑揚で言うから怖い。演技力。加えて当時のアナログテレビのあの画質、あの暗さ。子供に見せちゃダメよ。あと赤い手のところは展開わかってたのに声出して驚いた。

怖さレベルは最強だったけど今観るとストーリーの面白さもだいぶ良い。面白さで言ったら2が一番だと思う。塾の生徒がお寺に合宿、木造の校舎で肝試し、寺荒らしの泥棒がバッタリ。ああ面白い。キャラも全員良い。一作目の小向先生に続き泥棒さんのファンだ。野村が好きなのか? 分からないけどキャラ上この二人はとてもファンだ。路線が真逆なのも良い。
あとはガキ大将かなー。ヒョロだけど大将、演技力も抜群。ルックスとファッションはこの少年が一番好みだ。あの木造校舎の地元っ子って言うのも良い。同じ小学校だったら憧れてそうだなー、自分。でも意地悪されたら泣くんだろうなー、弱い自分。
にしても本当に子役の演技力が全体的に凄い。一作目は何人かリアル子供だったけど、素人の子も混じっていたと聞いて何となく納得した。よく頑張った。

大時計直したあたりで、あれ、こんなに尺短かったっけ!? と思ったけど単に面白くて短く感じたみたいだ。あとはそこからの崩壊カウントダウンがやたら長かったから。あの間は何だったんだろう。
なぜ校長がやられたのか、怪異の正体やいわくは最後まで分からなかったけど、怪異ってそんなもんか。

2は本当に好きだ、買ってもいいなー。
2022-07-30