TSUTAYAに2がなかったので飛ばして借りて鑑賞。3以降あるのを知らなかったので初見かしらと思っていたらなんとこれも観てたやつだった。緑のシャカシャカ超覚えてる。ただしマジでこのお化けしか覚えてない。あと最後の少年の「僕は歳を取らないから……」のシーン。本当〜に小さい頃ってインパクト強いシーンしか見てないな。
しかし本気でストーリー覚えてないのでほぼ初見気分で鑑賞。メンバーも先生も覚えてないから普通に楽しめた。
序盤で先生の憧れの存在・美術教師役であの先生(1で先生、2で泥棒和尚)が再登場してテンション上がったけどゲストのちょい役だったので寂しい。
モデルさんみたいな上級生の子が男の子口調なのも素敵だし、1作目のクール男子ルックの転校生がお嬢さん口調(実際お嬢さん)なのも良かったのを思い出した。本人のキャラをそのまま生かしたって話だけど、子供はそのままが一番良いわよね。癒される。
そして一作目と違い今回の先生は勇敢。異形にはビビるけど、子供たちを守るため立ちはだかる。その上ボクサーなのでファイティングポーズで迎撃する様子はかっこいい。バラを差し出されて「私、モテてるわけ……?」なリアクションも良い。そう、序盤で振られた後の「こんなのばっか作ってるからいい女に気づかないのよね?」もかわいい。私がシャカシャカでもバラを渡しに行くと思う。負けるな先生、がんばれ先生。
今回は学校というより鏡の世界に閉じ込められた設定なので、舞台は学校の外にも広がる。塾とか少年の自宅とかバス車内とか。逃げ場がない、恐ろしい世界はまだ終わっていないという恐怖は煽られて自分が子供だったら結構な絶望だ。何より両親のっぺら化はトラウマになりそうな演出。でも全然覚えてなかったから幼き頃の自分には刺さらなかったのかもしれない。ラストのシャカシャカは今日見てもビビり散らかしたし。
ドラマ要素で言えば主人公少年と母のやりとりがジーンと来てしまう。再婚・転校・相手方の連れ子を唐突に知らされた少年が飛び出そうとするのを必死で説得するシーン。「仕事でご飯も作ってやれない、運動会にも行ってやれない、そんなのもう沢山」「(再婚したら)二人とも幸せになれるの」に対して「今まで幸せじゃなかったのかよ!!」で号泣である。こういうの弱い。そして今考えたらやたら重いな。
それはさておき、なんとなくの印象はこれまでの”断絶された感”があまり無い感じ。鏡世界に全メンバー閉じ込められるため、外側の世界のメンツの働きが一切ない。帰る方法も鏡に戻る一択のため、外側の干渉が一切ないのだ。そもそも閉じ込められてるの校舎じゃないしね。「お前がこの異常に気付いてくれ……!」という救世主待ちのドキドキ要素が省かれてしまった。結構あれが楽しいのよ……。やっぱり学校っていう閉鎖的なステージがたまらないんだろうな。
廊下走るなおじさんや二宮金次郎に匹敵する大インパクト怖敵が特にいないのが弱いのかしら。造形のガチ度が下がったのかもしれない。VFXは向上している。今のところ1、2の方が好きだ。あ! 監督変わってる!!
2022-07-25