地上波で放送と聞き、それを楽しみに仕事を頑張っていたらまさかのテレ東で観れず。我慢できずTSUTAYAで借りる。
超〜面白い。小さい頃はガチ怖だったけど今見るとノスタルジーも相まって雰囲気が最高だ。そしてお化けたちの絶妙な怖さも今見ると凄い。そりゃ小さい頃&アナログテレビの暗い画面で観たらビビりそうだ。そしてCGより力作美術に怯える派なので今でも普通に怖い。
自分が見ていたのが1なのか2なのか曖昧だったけど、どっちの記憶も合体していたことが分かった。廊下を走るなおじさんは1、二宮金次郎は2、巨大人間は1、笛少年と泥棒和尚は2……。テケテケは両方。主演の人も両方。でも役は違う。ややこしい。
しかし今回突撃したTSUTAYAはなぜか2が無かったので、観賞後めちゃくちゃ2が観たくなった。笛少年と泥棒和尚に会いたい。地味に先生(和尚)のファンだったんだなあ。
やっぱりこの時代この舞台の雰囲気がかなり最高。夏休み前の感じとか、日中の旧校舎の感じとか、ワクワクが止まらない。所々覚えているシーンもあって懐かしさで悶絶してしまう。で改めて観ると音楽もだいぶいい。全体的に良い。
お化けシーンと子供たち・先生のやりとりのバランスも良くて、怖すぎず明るすぎずのホラー加減が丁度いい。ラスボス以外は殺しにかかるお化けじゃないし、これが全世代にヒットする点だと思う。割とお化けはしっかり怖いのも個人的は楽しい。実際記憶に残ってたのはマジで怖かったシーンだけだったし。子供って本当に面白いシーンしか見てないんだなあと我ながら実感。
がっつり尺で舞台は主に旧校舎だけなのに、展開はダレずストーリーも通っている。特に理由なく旧校舎に次々人が入っていったりなんかしたらストーリーが通っていなくて気になるところだけど、これはきちんとしていたのだ。
脱出できてもすぐ逃げないのは妹が取り残されているから、全然人が助けに来ないのは夏休みが始まっているから、助けに来ても中まで見にこないのは内と外で世界線が違っているから……。いちいち根拠があってしっかりしてる。この細やかな状況設定がワクワクを途切れさせないのよ。うん。
そしてやっぱり先生のファンだなー、今見ても好きだから好みは小さい頃から変わらないようだ笑。あのゆるい感じ。「急げよ〜」て言いながら一緒に遅刻してチャリ登校する感じ、自分が生徒なら大好きな先生だ。通信簿落として群がる子供たちがチャイム鳴った途端去って行ったら「まだ残ってるだろ〜」と取り残される感じ。よく考えたらもう先生遅刻だし、拾わせるなよだし、好きだ。「いくらなんでも昼間から(花子さん)出ないだろ〜」とか「手、よく洗えよ〜」とかゆるいセリフが全部好きだ。これがちゃんと終盤に向かって男気を取り戻していくから先生の成長物語でもある。主役は子供たちだけど。
転校生との友情も不登校児の兄弟愛も、生き霊少女との絆もヘタレ少年の恋も、恐ろしいホラーの中で青春が育まれるドラマ要素が素敵だ。やっぱりバランスの良いホラー。ああ〜2が観たい。
2022-07-24