自分を狙う殺し屋が向かいの牢屋に。緊迫していたら牢屋の外で大虐殺発生。
タイトルをダサいと思うかもしれないが原題はCOP SHOPでオープニングのタイトルロゴも最高だった。偏見はいけない。 何でか私の観るリストに入ってたのと上映時間がちょうど良かったので観に行く。多分「向かいの牢屋の殺し屋」の一文。 面白かったのでもう30分はあっても良かった。 割と明るいテイストでオープニングからアーティスティックな演出。アメリカのレトロなポップアートを思わせるクレジットでテンションが上がる。舞台も荒野で警察官の銃もクラシカル。署のPCも古い型だし、この雰囲気が堪らない。 ジェラルド・バトラーとフランク・グリロが大々的に広告されてたけど主人公は警官の方だった。 殺し屋から逃れるため警官に殴りかかってわざと捕まった謎の男、それを察して同情する主人公警官。その直後にパトカーに突っ込んだ飲酒運転の男も署に連行されてくる。謎の男の牢の向かいに入れられたその泥酔男こそ凶悪な殺し屋であった。それも察した警官が事実を問いただそうと尋問していたところ、また別の殺し屋が署に殴り込む。こちらは正真正銘のシリアルキラーで躊躇なく警官を殺していく。牢の部屋に立て籠った警官、殺し屋、謎の男とシリアルキラーの命とプライドの駆け引きが始まる。 謎の男vs殺し屋のタイマン映画かと思いきや警官とシリアルキラーも絡んだドンパチ映画だった。 それまで緊迫感はあれど明るめでおしゃれなノリが続いていたのでまったり観ていたけど、二人目の殺し屋が来てからは急展開で驚いた。中盤までメイン格だった警官同僚たちが容赦無く射殺されていく、急なスリラー展開。そもそも予期していなかったので結構な衝撃。 しかしこのサイコ殺し屋がまあ魅力的なキャラだった。ちゃんと異常だった。これで主演二人級のビジュアルだったら確実に虜になっていそうだが、普通のおじさんだからこそ妙な怖さもある。最初のキルも異様な見せ方だったけど、3キル目が印象深い。風船の向こうからバン! やるなあ。 主人公の警官はとにかくかっこいいプロフェッショナル。終始、かなり有能。特に殺し屋襲来時の牢部屋に入る時の立ち回りが見事。いつ防弾ガラスが壊れるか分からない状態でロックのパスワードを変える機転。見習いたい。 その後も謎の男と殺し屋どちらを信用するか、牢から犯罪者を出して良いか、警官としての矜持に挟まれて葛藤するシーンが多いけど全てにおいてフォローが完璧。緊急時の対応も早い。すごいや。 そしてフランク・グリロ、顔見たらめっちゃ知ってるしハンサムで大好きなのに全然名前覚えられない。今回で覚えたよ。相変わらず男前。今回はロン毛だけど下ろしたらどことなくパイカリのジョニー・デ◯プに似てる。と思ったら最後の方で「パーレイ」要求されてて笑った。意識していたのか、どうなのか。 でも登場してからは完全にジェラルド・バトラーの方にハマってた。もうこっちの方が好きなので警官がどことなくフランクの方に同情を寄せるともどかしい気持ちになる。殺し屋だって良いじゃない。既にこちらの味方だ。期待通り戦闘のターン超良かったし。「ヒューゴ〜笑」が良すぎた。テンション上がったなあ。 最後の曲かけるシーンは良いんだけどイントロの間がどうにも微妙だった。全体的にだいぶテンポが良かったのでここで急に微妙になった、惜しい。イントロの間は何かカット挟んでくれて良かったのよ。まあいいか。 というかクラシカルな雰囲気だったけど思いっきり新型スマホいじってたし一応現代だったのか。現代田舎か。 濃いメンツだったのでもうちょっと観ていたかった、続編が出たら観るよ観るよー。