霊幻道士 X 最強妖怪キョンシー現る

至尊先生

復活した古代の山猿の化け物、弟子を妖怪から救いつつ退治に奔走。

霊幻道士 X 最強妖怪キョンシー現る

至尊先生

主演がお気に入りなので12作目。全部は追えてないけど。もはやキョンシーは出てこない。
Wikiの公開順を信じて観てたけど本当に飛ばしてないかな? いきなり前作の妻が死んだことになっててめちゃくちゃびっくりしたんだけど本当に飛ばしてない? 実は妖怪だったとか道士様を守って死んだとか聞いたことないエピソードがポンポン出てくるのでかなり動揺している。本当に飛ばしてない?? 私。すごく気になるけどまあ良しとする。

弟子が二人とも新キャストになっている。キャラはそのままに二人とも現代っ子っぽく垢抜けた感じに。過激おもしろ香港アクション映画というより人気キャスト盛り込みまくり&人気シリーズリメイクで安定ヒット確定な福田◯一系映画枠になってるのかな。女子も軒並みはちゃめちゃ可愛いアイドル系だし、弟子のアクション担当もアイドル系のキラキラフェイスだ。全体的に随分爽やかになった霊幻道士。しかしキャラがやたら吐血するのは監督の趣味か。

展開は霊幻道士シリーズ第一作とほぼ同じ。古代の最強化け物が復活、退治しようと奔走してる間にアクション担当の弟子が妖怪のハニトラに引っかかる。ほぼ一緒だ。終盤に妖怪が助けに来るのも。違うのは三枚目の方の弟子にも恋人ができることか。ここにきてメガヒットした一作目と内容被るとはどうなんだ! 微妙な心境だけどまんま一緒ってほどじゃないから良いのか、でも展開被ると比較対象になっちゃうからどーにも……そりゃ一作目の方が面白いに決まっている……。

とはいえ普通に楽しかった。やっぱり過激さは無くなったけどラブコメ要素も小ボケも挟みまくり、道士様もいいキャラ。万博に来ていた日本の侍が刀を手にラスボスへ躊躇なく立ち向かうソウルは嬉しかった。人口爆発の中国だけど欧米並みに童貞の肩身は狭いらしい。というかチェリーじゃなくても独身というだけで童貞ということになってしまうらしい。思い切り馬鹿にされて気の毒な道士様。この辺のデリカシー皆無なボケが乱発する割に2019年公開と最近の映画なのに驚く。向こうのコンプライアンスはまだ緩いのかな。

惰性で観ているこのシリーズだけどすっかり大衆向けゆるゆるコメディなのでもういいかな……このシリーズでチン・シュウホウという俳優を知られたのは良かった。印象に残ってるシーンはどこですかと聞かれたらラストの記念撮影でバチバチに決める道士様がハンサムだったというとこか。
2022-05-29