キル・ビル

Kill Bill

自分を消しにかかった暗殺グループのメンバーを一人ずつ見つけて復讐する。

キル・ビル

Kill Bill

有名だけど観てなかったシリーズ。金髪碧目が日本刀持ってるアイコンをよく見るのでテキトーな映画なのかという認識で借りてみる。
クエンティン・タランティーノ作品って知らなかった。何となく趣味合わなさそうなので地味に避けていたけどとうとう初タランティーノ。

いや、うわーー面白かった。面白いというか嬉しいというか楽しいというか。ええ? こんなにがっつりジャパニーズなの? ち、千葉真一いるじゃん。SONNY CHIBAはマジで初めて聞いたけど一体何なの。SUKIYAKIみたいなもんなの? 「ハットリハンゾウ」言われた時に興奮最高潮でキャー! 言ってしまったもの。
千葉真一に興奮したけど栗山千明にも感激した。某フランス映画でガッツリ大人の黒人美女が日本の制服(ブレザースタイル)着ていてえげつない違和感だったけど、栗山千明は完璧も完璧。国宝。バリバリに可愛いし綺麗で美しい。私も下まつ毛にバッキバキにマスカラしてみようかしら。いや本当に日本の美・ど真ん中だと思う。このポジションを小松◯奈に継承して欲しいのよ。というか役名ゴーゴー夕張て。いや、でも、ここでも興奮したんだけど、『ベイマ◯クス』のクールな女の子のニックネーム、ゴーゴータマゴってひょっとしてここから来てる!?! ジャパンに寄ったあまりとんでもねえ名前をつけたのかと思ってたけど、元ネタここだったのかなあ。うわぁ。

そして何より大エキサイティングポイント、コットンマウスの過去についてのチャプターでブッ込まれたアニメーション。このアニメが異様に出来が良くて驚き&大興奮。そりゃもう観ながら「え……?」「うわー!!」「何だこれーー!!!」と悲鳴上げるほど。20年前のしかもハリウッド映画という前提もあり、こんなとんでもない完成度のアニメ叩き出されるなんて夢にも思わなかった。メイドインジャパン? と思って特典映像見たらオール日本チームだった。ひー、プロフェッショナルかっこいい。もう一回観たいなあ。TSUTAYA返却時間が迫り来てて特典映像を最後まで観られなかったけど後でどっかで探す。

興奮ポイント多しだけど純粋に感動するのはエセ日本人が一人もいないとこ。これ地味にすごいなあ。20年前で。ちゃっかり國村さんも出演してるし。豪快にハネられてて良かったなあ。中国人の話す英語を日本語に訳すフランス人というカオス。にしても最終決戦でコットンマウスとマンバは英語でいいんじゃない? と思ったけどジャパニーズ一騎討ちだから雰囲気重視したのかな。「ヤッチマイナァ!」とか「勝負ハマダ終ワッチャイネェヨ!」とか言ってみたいセリフがポンポン出てきて大喜び。なのに主人公の服はブルース・リーだし。楽しいなあ。

復讐したい相手が4人だって聞いてたのに一人目が全然終わらないからこの配分で大丈夫か? と不安になり始めてたけど途中から「あ、これはもう二人目からは次回なんだな」と察する。さすがタランティーノ、続編作る大前提か。
ちゃんばらアクションがま〜〜気合入ってる。SONNY CHIBAがいるからか。もうぶっ通しで刀アクション、よく殺陣覚えたなあ。全体的に制作のガッツをひしひしと感じる。
あと日本刀がめっちゃ切れる。めちゃくちゃ切れる日本刀。斬鉄剣か。人の腕も首もスパスパ斬り落とすので世界に日本刀の本気を見せつけられたんじゃないか。シーサーの紋は絶対ないと思うけど映画だから良いのだ。

忘れちゃいけない音楽。あまりにも聞いたことあるあの曲、初っ端から流れてぶち上がり。元ネタここだったのも知らなかった。復讐相手を発見した時のアレとかね。挿入歌もいちいち聞いたことあるやつで、いかに多くの作品でオマージュされてきたのかを知った。
そんでちょっと気づいてしまったんだけど『トラ◯スフォーマー』のバ◯ブルビーがニューカマロに変身してくるシーンでこれ流れてたけどさ、ボディのデザインがマンバのブルース・リージャージっぽいからってことだったのかな!? そうなんじゃない!? まあいいか。

ずっと楽しかったけどやっぱりアニメーションのインパクトが凄まじいのでリピートしたいと思う。そしてタランティーノ食わず嫌いしないようにしたいと思う。
2022-05-28