発掘したキョンシー親子が復活。町のちびっ子に匿われる子キョンを親キョンが探し回る。
一作目がだいぶ面白かったので続けて二作目。大好きなセンはいないし時代もどうやらグッと進んで西洋化が進んだ現代(当時の)。ところが道士様は同じ俳優さんで健在! 何と一作目の道士様の子孫らしい。そ、そう来たか〜!! あまり見たことのない続け方で面白い。 今回は封印されたキョンシーを発見した墓荒らし三人組が金儲けのため持ち帰ったところ封印が取れてしまい、現代の街にキョンシー親子が放たれてしまうという話。時代を超えて暴れるキョンシー、楽しい。 子キョンシーは車移動中に復活して逃げ出したため別行動、親キョンシー二人は子を探して暴れ回る。墓荒らしたちはキョンシーの習性を知らないため動きを封じるのにも大苦戦。そこに怪しい動きを感じた道士様の子孫がキョンシー征伐に乗り出す。が、駆けつけた警察はそんな胡散臭いものを信じるわけもなく……。一方で子キョンシーはシングルファザー宅の庭に迷い込み、そこに住む小さな兄妹と友情を育んでいく。 いい話。前回のおどろおどろしさは若干薄れて、時代背景も現代だからそんなに突飛な演出は無い感じ。親子キョンシーの関係性が肝だから血を吸われてキョンシー感染、増幅という恐怖展開も無かった。が今回は何より子キョンシーが人間の子供と共存したのが大きなポイント。無念の死を遂げた者、その思いが強い者がキョンシーになってしまうという前提だから子どものキョンシーには何だか泣けてしまう。凶暴さも無く、普通の子供として近所のちびっ子たちと遊ぶ姿は微笑ましい。ただしタイトルの「子どもたち」は本当に謎。子ども一人だもん。盛ったな。 普通に楽しいんだけど冗長に感じる部分が多い印象。しょっぱな復活キョンシー二体に襲われるうっかり八兵衛だが、この八兵衛が前作のセンのような並々ならぬスピード感の見事なカンフーを……炸裂することもないのでまあまあ飽きてくる。だってこの冒頭の戦い長いのだ。ようやっと次のシーンへ進んだと思ったら今度は同じステージで戦う人間を変えて再び長い長い戦い。ストーリー的に仕方ないんだろうけど、流石に場所を変えてくれ〜飽きてしまった〜。やっぱりいろんなステージ、いろんなシチュエーションで多彩なアクションを見せるからエキサイティングするのだ。その点今回は少し物足りなかった感じ。子キョンシーが可愛かったから良いか。