マトリックス レボリューションズ

The Matrix Revolutions

真実ラッシュで大混乱のまま人類と機械の戦争をどうにかする救世主。

マトリックス レボリューションズ

The Matrix Revolutions

マトリックスおさらい最終回。三部作の最後なだけあってボリューム満点。もはや一作目のストーリーでぶん回してくる感じは薄まりCG宇宙大戦争と化している。最後の回はそういうもんだ。

前作の最後でとんでもない事実を知らされまくり挙句よく分からない空間に閉じ込められたネオ、散々な運命に同情せざるを得ない。何よりモーフィアスが気の毒だけど折れずに頑張っているのは本当に強靭メンタルだ。頑張れ。また最終作にしてトリニティの存在感がガンガン上昇して嬉しい。最初から一貫してずっとかっこいい。ネオと結ばれて弱くなることもなく、むしろグイグイ強くなっていくのが痺れる憧れる。髪型もかわいい。次はアレにしようかしら。

中盤まではネオを取り戻すのに奔走してそんなことに時間割いてて大丈夫かと心配になったけどサティー登場のためには必要なのか。それにしてもここにきてアレも虚構、ソレも虚構と何が何だか分からない振り出しに戻されて、じゃあここから誰と戦って何に勝つのよと思ったら共通の敵に向かって機械と和解するという展開。そうかあ。か、解決するのかな? それ……。それはさておき。打開策も何もかも抽象的で自分だったらちゃぶ台ひっくり返したくなるけどネオはどうにかこうにか解釈してやるべきことをやっていて偉い、すごく偉い。

しかし最終作だから仕方ないけど終始異空間か宇宙(地球)なので一作目で大興奮した市街地戦やカンフーファイトみたいなのはもうほとんど拝めずといった感じ。こうなると王道SFになってしまうんだなあ。

ストーリーの締め方はもはやファンタジー寄りだと思うけど……そこハッキリしないのねと……。まさかの黙示録系とは、別に良いけど一時凌ぎの解決にしか見えずスッキリ感は無い。暗い世界観だからスッキリする結末でなくてもいいけど、それにしても虚しさや絶望も残らない「えぇ……?」という何ともいえない結末だ。もっとゾッとする方向に振り切ってくれた方がまだ気持ちいい気もする。考える余地を残したのか、だとしても一作目のワクワクが置いてけぼりを食らってしまった感はある。機械は人間無くしてどう生きていくのか……自分達で日光取り戻せるならとっくに取り戻してるもんね。というかデウス・エクス・マキナとアーキテクトの干渉はどうなってるのか? アーキテクトも機械が操作しているんじゃないのか? その機械って……どの個体? 全個体の意志? 後半脳死だったので聞き逃してたかもしれないけど。考察はファンに任せよう……。
2021-12-17