ポリス・ストーリー3

あっ……！　シャ○・チーに出てた人じゃないか！！　トニーだけでなく中国の人々はここでも激アツだったのか、羨ましい。というのも準主役の女刑事が若かりし頃のシャ○・チーの叔母さんだったのだ。いやー驚いた。めちゃ強かったけどこの頃からキレッキレだったのか。

三作目にしてちゃんと面白かった、むしろ二作目より好きかもしれない。やっと強い女キャラの登場！　遅すぎたくらいだ、守られてばっかりでもいけない。やっぱりかっこいい。恋人の女子も女子でだいぶ垢抜けてて時の流れをしみじみ感じた。

とりあえずアクション、今回も更にグレードアップして「嘘でしょ……？」とCGと信じたい危険アクションシーンが盛り沢山。とにかく気になるのはヘリからぶら下がりチェン……マジで？　列車にバイクでライドオンは低いセットでやったのでしょうと思ったらガチで乗り込んでたらしいので大ビックリである。死ぬど。あとボンネット着地、普通に交通事故に遭ってるじゃないか、これがチェン映画の洗礼たるもの。終盤に向かうにつれ引くほど危険なシーンの連続でハラハラする。が、かつてCG作品に入り浸ってた頃には感じられなかった、生きてると実感できるこの感覚……なかなか癖になる。

楽しいシチュエーションがポンポン来るので「俺にはまだまだやりたい展開があるんだ……！」的な情熱を感じたけど、監督はチェンとは違う人なのね。第三者の介入でまた新たなエンタメへ、人の力って凄いや。スーパーコップ派遣での試練の数々、女リーダーとの行き当たりばったり潜入、仕込み家族の完成度、潜入先のマフィアとのドタバタ旅……お、面白い〜。二作目までの割と硬派な演出にコメディ要素が足されたような。パンサーがなかなか憎めない奴でチェンたちと仲良くなってくのを見てると、どうにかこいつは更生して友達になってくれないかな……とも思ったけど現実そう甘くはない。

ひしひしと感じられるのは予算の余裕というか、中盤の撃ち合いなんかはもう爆発と銃撃戦のオンパレードでもはやコマ○ドー状態なのが楽しかった。使える爆薬全部使っとけ的な。景気が良い爆発祭りが拝めた。