ポリス・ストーリー 香港国際警察

警察故事

悪の組織を押さえるも手強い弁護士に苦戦し証人の女も襲撃される。

ポリス・ストーリー 香港国際警察

警察故事

ジャッキー・チェン巡回期間。みたことあるキャストが沢山で嬉しいけど市○崑みたいなチェン劇団がある程度固まってるのかしら。やや混乱してくるけど楽しいから良し。しかし今回はチェンの名前がチェンなのでモロ……である。

ジャッキー・チェン映画に期待している要素は漏れなく満載だったけど、それにしても序盤の車のやつが普通に交通事故で泣くほど笑ってしまった。ハイボール片手に見てたからってのもあるけど。いや死んじゃう死んじゃう。ベコベコになった車とかその辺に散らばる破片だの部品だのが迫力満点で、久しく目にして無かったCGじゃない交通事故を目の当たりにして大いに盛り上がった。走ってるバスにぶら下がるのも電飾から落下するのもジャッキー・チェン本人だからこそワンカットの緊張感と臨場感が桁違い。ワンカットアクションで魅せられるものの真骨頂を見た気がする。でも電飾の露骨な3カメは面白い、今の時代ああいうのは無いよね。そしてスローモーションが入ると「おお、何かすごいことをするんだな……!」と身構える習慣がついてきた。実際すごいの来るし。ド派手アクションが文句なしなのは当然として、恒例の細かい凄技がいちいち目を奪う。電話シーンのペン取りとか、しれっと柵越えとか。マジで何回目で成功するんだろうああいうの。

アクションが凄いのは通常運転だとして、チェンにれっきとした恋人がいる設定が地味に初だったのでその辺の大人なギャグシーンが新鮮で面白かった。とうとうラブコメ要素まで網羅してきたか。若チェンがあたふたしてる姿にニヤニヤ。結局こういうのも好きなのよ。吹き替えで観たけど台詞回しがぎゅうぎゅう詰めでそれもまた面白い。

刑事もの要素も熱めで今回は司法とは何か……を割りに考えさせられる。最後はお祭り状態だけども。若署長を人質に逃げ出すシーンは「手を出すんじゃない!」「追うな!」とチェンを信じ続ける上司や仲間にグッとくる。日頃からよっぽど信頼のある人間だったんだなあ。ハイボール飲んでるので涙ポロポロである。

女性キャストも容赦無くぶん投げられたり屋上ダイブしたりは今だとマズいのかなあ。体張っててすごかったけどやっぱりちょっと心配にはなる。「バスから飛び降りて逃げた可能性もある!」「俺にはできてもクーには無理だ!!」がお気に入り、まあそうでしょうね……。
2021-09-19