殉職した父の仇に不穏な動き。休暇中のアメリカン相棒と共に香港で陰謀を追う。
3を観るために一作目から追い、二作目も。相変わらず面白くアクションはキレキレでキャラも強烈だったが二作目にしてはあまり高予算ド派手演出・展開は特に無かった印象。普通一作目がヒットして作られた二作目って莫大な予算で豪華ロケ地、大爆発、キャストゴリ押しが定番だけどこれの場合は地味な感じ。爆発は何回かあったか。 前回はアメリカが舞台でジャッキーがアウェーという状況だったけど、今回は香港がメインでクリス・タッカーの英語が全く伝わらないという舞台。中国の人は観てて超楽しかったであろう、いいなあ。ラスボスも中国の人。知らなかったけどこの人も相当な大御所らしい。しかしどうしようもないほどはちゃめちゃに強い敵というのはいない。ラスボスは戦闘特化というわけではなく、用心棒のヒットガールが強いかなという感じ。そのヒットガールも英語苦手なのかセリフが少ないのでそんなに存在感は無く……印象に残ってるのはvs大勢っていうシチュエーション。ちょーっと物足りない。 しかしアクションは良かった、やっぱり一級品。まずカンフー自体が映画映えする派手で独特な格闘術だし、ジャッキー・チェンがそこに己の身体能力全振りの速度と避け技、ユーモアと武器を加えていくんだからもう凄い凄い。全く目が離せない殺陣からの「うおー!!」と声が出る避け技と受け身。ジャッキー・チェンは攻撃よりこの二つが魅力的だと思う。アクションは文句なし、グレードアップして返ってきた。NG集見てなお思うけど、えぐいワンカットを観ると興奮と同時に一体何テイクしたのかと恐ろしくなる。 そんなジャッキーに押されがちだけどもクリス・タッカーはやっぱり負けない。今回は完全にジャッキーの方のゴタゴタに巻き込まれた形だからずっと不機嫌気味なのも同情する。楽しく行こうぜ。今の時代だったら怒られそうなセクシー展開も清々しい。しかしあまりにもモテないのでそろそろいい人見つけてやって。 NG集はめちゃくちゃ楽しい、もっと導入して欲しいけど作品の世界観とか損なっちゃうのか。普通に「やれジャッキー!」「クリス・タッカー!!」て本名呼び合うのはだいぶ笑った。ジャッキーは確かにジャッキー言っちゃうわ。言ってるし。それにしてもこのシリーズのポスター、もうちょっとどうにかならないものか。